副鼻腔炎 70歳代 女性
3年前に胆管癌の手術をした。その後インプラントを入れたのだが、その後から極度の副鼻腔炎になり、顔は腫れ痛み、緑の鼻が大量に出て、いつも頭痛がしている。よくも3年間我慢しているもんだ・・・が、僕の最初の印象。
当然お医者さんにはかかっているが全く効かない。恐らくインプラントの手術の時に副鼻腔まで傷つけたのだろうと耳鼻科の先生は言われるらしく、抗生物質なども一切効かない。ちなみに歯医者の先生は、インプラントは関係ないと言われて途方に暮れていた。
普通黄色鼻の副鼻腔炎だったら粉薬で作るのだが、緑色の鼻を3年間も出していると言うことから、副鼻腔炎の他に免疫を強くする煎じ薬も飲んでいただいた。
僕の場合、1日分が2剤で700円と言うのは珍しく高いのだが、免疫を強くしないと、いくら副鼻腔炎の漢方薬を作っても効きにくいと考えたのだ。
今日、2週間ぶりに紹介してくれた方と、今度はその方が紹介したい方の3人で来られた。そして、なんと、煎じ薬を飲んだその日から鼻が通り出したそうだ。そして結果的には・・・、
緑の鼻汁はほとんど出なくなり、緑膿菌がほとんどなくなったおかげで、痛みも腫れも、おでこ辺りのなんともいえぬ不快感もなくなったのだそうだ。
本人は勿論、紹介してくださった方も、新たに紹介してもらいに来た方も、そしてもちろん僕もとても喜んだ。
これから頭の中に緑膿菌を何年抱えて生きていかなければならないのだろうと言う不安が解消され、緑膿菌を根絶する意義を理解してくださったのか手を合わせて拝んでくれた。
実はその方を紹介してくださった女性は、長年僕の薬局を利用してくださり、昨年亡くなった備前市の漁師町の方の妹で、亡くなったお姉さんは牛窓の人間とよく似ていて、とても気が合う方だった。さすが同じ漁師町で、普通の女性はついて行けないような独特の雰囲気を持っているが、僕にはとても自然で、その飾り気のなさがよかった。
お礼に手を合わせて拝んでくれた時に謙遜な僕は言った。「僕のお陰ではないよ。きっと○○さんの導きじゃ。あんたも凄く親しかったんでしょう、だから貴女が奇跡的に改善したのは、あの方のお陰じゃ。それが証拠に、今、あんたの背後に、〇〇さんがおられるよ。○○さん、お久しぶり!と言ってるよ、と言いながら僕は視線を頭上にずらした。
何も飾らず、何も演出しなくてもいい薬局の仕事は「楽しい」