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20歳代 女性 
昨年6月から、目覚めると動揺感で午前中は布団から出られなくて、吐き気がする。昼以降は片頭痛が出、やる気が失せてだるくて仕方ない。何かあると腹痛と下痢で苦しめられる。顎関節痛も出ている。
病院で抗うつ薬やイリボーをもらっているが一向に効かない。
岡山県の出身だから帰省した時に薬局に直接来てくれた。
2週間分の漢方薬を2回飲んでいただいたら、動揺感と片頭痛は完治。外出時の下痢や腹痛もほとんどない。午前中の吐き気は、起きて15分くらいだけに減った。あとは倦怠感がもう少し弱くなったらうれしいらしい。やる気は出てきた。このやる気が出ないという理由で心療内科にかかり抗うつ薬を頂いていたみたいだが、話をきいて、コロナで大学がリモートになってうつうつとしているだけだと僕は判断した。

30歳代 女性
とても優しい女性、そしてお母さんでもあるのだが、子育てで負担がかなり増してきていて、家にいると、或いはお子さんといるとイライラして発狂しそう。逆にか、当然か分からないが、やる気も出てこない。落ち着いて穏やかになる漢方薬と、発作的に頭に血が上ったときに飲む漢方薬を2週間分作った。
丁度1週間目の今日来て、イライラはほとんど取れて、薬が切れなければかなり調子がいいらしい。薬が切れるとまだイライラするそうだけれど。
やる気はまだ出てこないらしい。漢方の不思議を説明した。イライラを治す薬でやる気も出させる。一見逆みたいだが、そこが漢方薬の不思議だ。

60歳代 女 (過敏性腸症候群 腹痛 腹鳴り型)
その後、お腹の調子は以前に比べて落ち着いています。お腹は相変わらずギュルギュルしていますが、腹痛の頻度がかなり減りました。10kg減った体重が7kg戻りました。
煎じ薬はお腹が痛い時飲んでいますが、なくなりましたのでひき続き処方お願いします。気持ちを落ち着ける粉薬もお願いします。全体的に少しづつ良くなって嬉しいです。有難うございます。

癌でも太れば治ると言われるくらい、体調を崩した人が体重を戻すのは大変なのです。ここまで戻れば如何にあなたが元気になったかと言うことでしょうね。当時の苦痛が容易に想像できます。まさに身を削る思いだったのでしょう。お役に立てれてうれしいです。まだまだ回復の途中ですから、もっともっと元気になれます。生活のリズムも安定したのでしょうかね。
今作りましたから今日発送します。
ヤマト薬局

80歳代 女性 
 ある方のお母さんの漢方薬を作っているが、作っている僕も、依頼者も、実際には何の漢方薬を作っているのか、作っていいのかわかっていない。臨機応変、この言葉に尽きる。
 今日の依頼は、テレビの故障にまつわる話。実は故障ではなく、機種についていけなかっただけのこと。数か月前に、我が家の粗末なテレビを憐れんで税理士の先生から頂いた、大きな古いテレビが正にそれだった。と言うのは、それまで使っていたテレビはノートパソコンを開いたくらいの大きさで、スイッチを入れるとすぐに画面が出てきていた。ところが頂いたテレビは巨大だが、画面が出て来るのにずいぶんと時間を要する。だからスイッチが入っていないのだと勘違いして何回も押してしまう。数か月たった今でも時にそうした無駄なことをやってしまう。すぐに映像は出てくるものと刷り込まれている頭から完全には逃れられていなくて、僕の頭の中のスイッチが実際には故障してる。
 依頼者のお母さんは、お嬢さんがお仕事に出ている間、一人で待っている。当然時間つぶしにテレビも見るだろう。そこでまさに僕と同じことをしたわけだ。僕と違うところは、修理を電気屋さんに依頼したこと。ただし、故障は見つからなかった。それはそうだろう、スイッチを入れて点かないからもう一度スイッチを押すのだ。と言うことは、つけては消す、つけては消すで、永遠につかないということだ。結局修理依頼をお嬢さんが帰ってくるまでに6回したそうだ。そして7回目の時についに、お嬢さんも帰宅していたから二人に向かって電気屋さんが「こんなことをしてくれたら迷惑だ」と言われたらしい。
 怒られたお母さんはえらく落ち込んでいるという。
 「さて、今日は、どうすればいい?」
 テレビのスイッチの機序は理解できなくても、電気屋さんに修理を依頼することはできる。このギャップ(まだらボケ)のお世話?電気屋さんに叱られて落ち込んでいるのを何とか解放してあげること?前線が近づくと体中が痛くて正気を失うこと?
 話相手のいない孤独の時間に耐え、肉体の衰えに対峙し、家族の負担に遠慮し精神をまともに維持できなくても不思議ではない。親も元気、子も元気。そんな恵まれた歳月は永遠に続くものではない。運が悪ければいつも誰かが苦しんでいた。そうした家族もありうる。
 作っている僕も、依頼者も今日は「叱られて落ち込んでいるお母さんを解放」で一致した。当然その手の漢方薬を1週間分作ったが、お嬢さんととりとめのない話を10分くらいした。お嬢さんもつらいに決まっているから。

60歳代 男性 
「血尿の漢方薬を作って」と言って、柄の悪い人間が入ってくるから娘も驚いただろう。調剤室に入ってきた娘と入れ替わりにすぐに薬局に出てみると、昔から時々やってくる男性が立っていた。無口で柄が悪い。こんな人を応対できるのは僕しかいない。
「去年作ってもらった薬又作って」これだけしか言わない。カルテを見たら昨年の6月に5日分血尿の漢方薬を渡している。「今はどんな症状?」と尋ねても「去年と一緒」としか返ってこない。「また出血しているの?」と尋ねると「真っ赤」と答えた。
ほとんど僕は昨年の記憶がないから「あの時の漢方薬で血尿は止まったの?」と尋ねると、割と早く効いて5日も飲まなくて済んだらしい。
「あれから病院に行ったの?」と尋ねると「行かん」と強い意志をそこだけは貫く。おそらく病院に行けば、僕の10年分を一晩で飲んでしまうような酒を止めさされるからだと思う。酒を止めてまで健康にはなりたくない、そんな人間は僕の薬局には時々いる。全員と言っていいくらい、口下手で付き合い下手で、働き者。
 嬉しそうに漢方薬を持って帰った。


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