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1歳 男の子 
 とても礼儀正しくてさわやかな若いお母さんが2週間くらい前に赤ちゃんの皮膚病の相談に来られた。ステロイド拒否の方だから自家製の紫雲膏を使って貰うことにした。
 2週間も経っていないのに今日2個紫雲膏を買いに来た。どうしてそんなに必要なのと尋ねると、月が変わったら北海道に帰ると言っていた。そのために予備として持って帰りたいとのことだった。
 見たことのない方で少し遠い所から来られているみたいだから、もともと岡山県の方がこちらに里帰りしたのか、北海道の方がご主人の実家にやってこられたのかわからないが、なんとなく北海道の方のように思える。瀬戸内の温暖なところで育った人と、厳しい気候の中で育った人の違いが人柄に出ているように、僕の心の中で脚色しているのかもしれないが。
 北海道は僕にとっては未知の世界で興味があったから、知識もないのに何処か尋ねてみた。すると稚内の隣と教えてくれた。さすがに隣町の名前までは知らなかったから、稚内で話を進めたが、北方領土が見えるそうで、晴れた日には樺太が見えると言っていた。羨ましいなと言うと、でも何もないところですと言うが、その何もないところこそが、浪漫に聞こえてくる。
 そして興味深かったのは、住んでいるところは夏でも扇風機やクーラーはいらなかったそうだが、さすがにこの数年は扇風機くらいはあったほうが良いくらいに変わったらしい。温暖化が北海道まで来ていると言っていた。
 温暖な瀬戸内から北海道へ、毎月数人に漢方薬を送っているが、お互い想像しづらい環境にあるだろうことが興味深い。電話やメールで情報のやり取りをしているが、開拓者の血が流れているのだろうか、心地よい方が多いような気がする。厳しい環境や境遇が作り上げてきたものなのだろうか。それは僕には「わっかない」


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