こんにちは。
今回は、不妊症の検査についての説明です。
上記の検査は一次検査と二次検査があります。
月経周期の時期に応じて検査の項目が違います。
☆一次検査
〇産婦人科初診の際は、
経腟超音波検査や子宮頸がん検診、精液検査、クラミジアIgA、IgG抗体、クラミジア抗原検査
を行います。
〇月経2~4日目は
内分泌検査:FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)、E2(エストラジオール)、プロラクチン、テストステロンの基礎値、
超音波検査:胞状卵胞数を計測します。
〇排卵直前は
超音波検査で卵胞の大きさや子宮内膜の厚さを確認します。
頸管粘液検査、フーナーテスト(性交後検査)を行います。
〇黄体期は
超音波検査で排卵直後に黄体化未破裂卵胞の有無を確認する。黄体中期にP4値を測定。
〇クラミジア検査陰性を確認した後
子宮卵管造影検査 月経7~10日目に検査を行います。
〇その他
甲状腺機能検査やAMH検査(卵巣機能低下が疑われた場合や比較的高齢の場合)、耐糖能検査(PCOSや肥満の患者に対して実施)
抗精子抗体検査(原因不明の不妊患者や体外受精予定の患者に対して実施)、血液凝固能検査(流産を繰り返す患者に対して実施)
☆2次検査
子宮形態異常が疑われた場合や、卵管疎通性が確認できない場合や一次検査で原因不明の場合に行います。
子宮鏡検査(子宮内ポリープや子宮内癒着、中隔子宮、慢性子宮内膜炎の検索)
腹腔鏡検査(子宮内膜症病変や卵管周囲癒着の検索)
以上です。
不妊検査をこれから考えている方や、不妊検査をしたけど自分が検査した項目以外他にどういうものがあるのかについて知りたい方等
参考にしていただけたらと思います。
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更新日: 2021/05/28 |