
今回は、不妊症の原因の一つである着床不全のことについて話したいと思います。
着床不全は、良好胚を3回以上移植しても妊娠にいたらない状態をいいます。
このことは、胚側の問題と子宮内膜側の問題が考えられます。
PGT-A検査は胚側の問題を解決する検査法です。
その着床不全に有効とされるPGT-A検査はどんな検査なのでしょうか。
PGT-Aは、着床前胚染色体異数性検査のことです。
移植前に胚の染色体数を調べます。
受精卵(胚)から数個の細胞を取り、細胞の核の中にある染色体の数を調べます。
このことによって妊娠できる可能性の高い胚か?低い胚か?を知ることができ、
胚移植あたりの妊娠率を高めて流産率を下げることが考えられている技術です。
日本では、まだ臨床研究の段階での実施になりますが、今後は広く行われるようになることが予想されています。
以上、
着床不全で悩まれている方に参考になればと思います。