体の約60%を占めている水分(体液)。
中医学では、この体液を総称して「津液(しんえき)」とよんでいます。
この「津液」が、体の全体を潤して健康を維持する働きを担っています。
「津液」は食物からとった栄養分を、消化・吸収し、
余分なものを体外に排出する代謝の働きをする臓器である、
「腎・脾・肺」と密接な関係があり、新陳代謝に大きな影響を与えています。
そのなかで消化吸収を担っている「脾」は、湿度をとても嫌います。
これから湿度が高くなる、梅雨の季節は「脾」を傷めやすく、
「脾」の働きが衰えると、消化吸収機能が低下し、
食欲不振や、はきけ、下痢、むくみ、疲労感などの症状があらわれます。
室内の湿度を管理し、胃腸に負担のかかる、甘いものや冷たいものを避けて、注意を払うことが大切です。
もともと胃腸が弱い方や、消化吸収機能が落ちてしまった方には、
「脾」の働きを整え、水分代謝をたすける漢方薬がおすすめです。
胃腸の働きに気をつけて、梅雨の季節を乗り切りましょう!
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更新日: 2013/05/29 |