ステロイドの影響による酒さ様皮膚炎が漢方薬で
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
数年まえから、顔面・額に紅斑がでて、その都度皮膚科で断続てきにステロイドをもらい 治療を続けてきた。何軒めかの皮膚科で、ステロイドの影響かもといわれた。漢方薬 を出していただける皮膚科に通い、すこしずつ改善気味の所で、転勤になり広島へ、 皮膚科の漢方薬を出してもらえる事を知人に聞いて来局される。 患部は顔面全体、特に額部は炎症を繰り返して、角質が厚くなってきた。頬部 の紅斑もあり、めずらしく鼻炎部も紅斑が顕著、首は毛孔部の皮疹がたくさんある。 顔全体のほてりもあり、ステロイドで一時てきには良くなるがすぐ再燃する。ステ ロイドは最高ランクのものを使用し、これ以上効くものはないと皮膚科で言われた。 便通・食欲には異常なく、皮膚以外の治療薬は現在はない。 顔面の紅皮症の熱毒上擾証につかう皮炎湯と身体上部の熱を下げる黄連解毒湯 (おうれんげどくとう)を併用する。 わずか2週間の服用で、顔の火照りが楽になった。その後徐々に改善し、途中 黄連解毒湯を梔子柏皮湯(ししはくひとう)に変えながら、服用し4ヶ月後の秋 にはほとんど紅斑が目立たなくなり、薬をやめた。 |
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更新日: 2022/08/01 |
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