神経性ストレス腰痛に漢方薬を
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
介護職の女性。小柄・やや肥満体系 半年前から、仕事のためか腰痛に悩まされる。腰にテーピングをしても痛みが止まらない。 しばらく、整形外科に通い、治療をしたがいまいち効果がみられなく、10年以上も前に喘息を漢方薬で治したことを思い出して、来局される。 現症状は、仕事で重い老人を抱きかかえるときは無論のこと、ひどくなると椅子に腰かけていても、痛む。しかし、正座では腰痛は起きない。便秘症だが、便は常に柔らかい。 腰以下の冷えが常にある。冷えからくる表寒・寒湿と考えて、温中散寒薬の五積散(ごしゃくさん)に四肢の冷えに使うホウブシを加えて、服用してもらう。2週間でまだコルセットはしているが、痛みは軽減されてきた。続けて状態を聞いていくと、閉所恐怖症ぎみな事や、仕事が立て込むとパニックを起こしかけるという。そこで心肝火旺の柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)を併用、服用することに。 以後3ヶ月の服用で、コルセットを使わず、腰痛が起きず、仕事に専念できるようになる。 |
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更新日: 2021/07/28 |
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