48歳の営業職のかた。仕事がら、飲酒の量が多かったが、1年前から、両頬にちいさい紅い吹き出物がでてきた。皮膚科に何度か受診したり、ドラッグストアーで化膿止めを買って、つけていたが、なかなか治らず、徐々により紅く、吹き出物の数も増えてきた。
現在は、両頬のみならず、鼻の頭にもでてきた。また一部は毛細血管が浮きあがって。顔全体が紅く、熱感さえ感じる。
便通はやや便秘ぎみ。食欲はあり、やや肥満体である。
初めは
、膿疱型の痤瘡につかう清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)の煎じ薬を使ってみた。10日間の服用で、効果があまりないので、本人から、漢方薬の内容の変更を希望された。
こんどは、仕事上のストレス(漢方では肝鬱)と身体上部の皮膚表面の紅班と熱を目標に、
ストレスには四逆散(しぎゃくさん)、
皮膚面の状態には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を、やはり煎じ薬にして飲んでいただいた。夜のみ、抗炎症の黄連軟膏(おうれんなんこう)を塗布してもらう。
すると、外用薬との併用もよかったのか、1週間で、紅班はうすくなり、2週間後には吹き出物も小さくなって、4週間後には、ほとんど、症状は改善してしまった。
抗ストレスの漢方薬を使ったことが、うまくいったことにつながったと思われます。
酒査様皮膚炎
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