
数年前より、風邪薬を求めにくる主婦。
1ヶ月前から、微熱があり、倦怠感があって、動くのがおっくうである。
食欲があまりなく、食べると鳩尾が痞え、汗がでる。便通はやや硬い。

心熱と脾虚を疑い、補中益気湯に牛黄をお渡しする。
7日後、食欲は改善したが、微熱(36.4)がある。倦怠感を主訴とするので
十全大補湯のエキス剤を。
7日後、あまり変化はない。
咳が時々出る、痰はほとんどない。微熱、
陰虚の咳につかう、養陰清肺湯のエキス剤を使うことにした。
7日後、咳はよいが微熱。倦怠感はとれない。
食べると異常なほど汗がでる。首に襟巻をしていないと寒い。
まさしく、表虚・衛虚の身体表部の機能低下による症状なので、
身体表部の調節機能改善をはかる 玉屛風散(ぎょくへいふうさん) に
脾虚につかう補中益気湯を使うことにした
今度、症状と薬があい、それから10日ほどの服用で、やっと正常に復した。
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はじめに、処方をあわさないと、こじれてしまう事があります。
しかし漢方薬は合うと、おどろくほど短期間で効果を上げますよ
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