以前(3年前に)に腎臓の漢方薬の服用経験のある59歳男性
最近、急激に腎機能の検査であるクレアチニンがあがり、昔を思い出し、らい局。
体系は小柄。顔色は普通、便通1日1回、尿回数5から6回で、夜間尿なし。
食事は1週間に1回程度、タンパク制限食を取る程度で、あまりきつい制限は
していない。
これに、腎機能更新薬のオウギ、シャクヤク、サンキライ、カロウニン、ハンゲ
を組み合わせた処方で、上昇しだしたクレアチニン値が、
らい局時のクレアチン値(Cr)2.67
↓
2週間後のクレアチン値(Cr)2.6、BUN 42
↓
4週間後にはクレアチン値(Cr)2.3 BUN 35
ほかに、有効な腎不全の薬がないので、漢方薬も治療のいち選択肢と考えて
みてください。
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顔面紅潮型のアトピー性皮膚炎
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
28歳の独身女性。乳幼児時代から肘、膝にアトピー性の皮疹があって、
時々治療をしていた。中高時代は症状がなかったが、大学に入った頃から 顔面に特異的に発疹がでて、治療をするも変わらないので、漢方治療を求 めて来局された。 ◇ 本人の体格は中肉、中背でやや便秘気味、食欲はある。患部の状態は顔 面の全体に紅斑があって、かゆみが強く掻破痕と痂皮もあり、市販の保湿 とかゆみ止めの軟膏をつけている。 「皮炎湯」の煎じ薬を内服、患部に 「モクタール軟膏」を外用。その後 内服を黄連解毒薬」と「六味地黄丸 の合方に変更。 まずは顔面に特異的に効く皮炎湯(ひえんとう)の煎じ薬とモクタール を含む軟膏を夜のみ付けて治療を開始してみた。数日後に顔面の 状態が悪化し、浸出液が多く出るようになった。これは漢方薬服用 開始と同時に温泉療法をしたためと思われ、これをやめるよう助言 した。温泉療法をやめて漢方薬を皮炎湯から黄連解毒薬(おうれん げどくとう)と六味地黄丸(ろくみじおうがん)の合方に変えて 服用してもらったところ浸出液はすぐ止まり痂皮も数日でとれ、かゆ みも無くなるとともに掻破痕も消えて、皮膚の状態がきれいになって いき、数ヶ月でほぼ正常な皮膚になった。 |
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更新日: 2011/05/30 |
52歳の商店経営の女性。
わざわざ、隣県より、車でらい局された。 手・掌部に乾燥・紅班・落屑を伴った皮疹ができて 10年来になり、半年前に脱ステを始めたところ、 症状がさらに、悪化し、またステロイドは使いたくない ので、ネットをみてらい局する。 このような状態に、皮炎湯加減の煎じ薬をつかうが 4週間で、かえって悪くなってきたとのこと。 抗炎症を黄連解毒湯(おうれんげどくとう)に変え、 さらに、免疫力をあげるため、六味地黄丸を加えた ところ、2週間で患部の炎症が落ち着き、4週間程度 で、痂皮が残るまでによくなった。 効果のない薬は、だらだら飲まないで、すぐ変えた がほうがよいことが多いようです。 |
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更新日: 2011/05/24 |
ストレス型のアトピー性皮膚炎
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
小児時代からアトピーがあり中学生になるころには一応治っていたが、大学入学後一人暮らしを始めて急速に皮膚の状態が悪化した。その年帰省した時に、母親に勧められて来局された。
◇ 体格は小柄でやせ型、便秘気味だが尿や食欲に異常はない。 患部の状態は顔面を含む全身に湿潤性の皮疹があり、多数の掻破痕があって、浸出液も目立つ。また、やや環境が変わって、うつ状態になり生活が夜型にかたよっている。 「六味地黄丸」に「黄蓮解毒湯」と抗ストレス薬として「四逆散」を併用したものを内服、患部に「モクタール軟膏」を外用 そこで、朝早く起きて三食きちんと食べるよう指導した。そして、免疫機能を強くする六味地黄丸(ろくみじおうがん)に皮膚の炎症に対する黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)をさらに抗ストレス薬として四逆散(しぎゃくさん)を併用した。徐々に皮疹は良くなったが浸出液が多く、一部化膿しているところがあるので、前方の黄蓮解毒湯に変えて猪苓湯を続けて服用することとした。患部にはモクタール軟膏を塗り、和らいだ所から太乙膏(たいつこう)に変えて処置するようにした。数カ月で徐々に和らいでいった。ただ皮膚の乾燥が気になるのでターメリック入りのオイル(ごま油)を保湿液として常用しながら様子をみている。 |
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更新日: 2011/04/26 |
33歳の主婦。
小中学生のころは、皮膚に何も異常はなかったが、大学生になってから、肘、膝部分に毛孔性丘疹ができた。その後長男を出産してから更に悪化し、首や顔部分にも出てきた。その後、人に聞いてステロイドをやめたところ、一気に悪くなり、顔面にも皮疹ができ乾燥して痒い。友人に相談したところ、漢方の話を聞き来局。 体格は小柄でやや肥満体、大小便に異常はなく、食欲もある。 皮膚の状態は顔面に血管の拡張を伴った(細絡)状態があり浮腫(ふしゅ)も強く紅潮して、熱っぽい。両手首、肘、膝に乾燥をともなったアトピー様皮膚症状があり、そのほかにも掻破(そうは)痕(引っ掻き傷の痕やかさぶた)がある。 「皮炎湯」に「黄蓮解毒湯」を併せた煎じ薬を服用、それから後に浮腫に用いる猪苓湯を併用 そこで皮炎湯(ひえんとう)に黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)を併せて煎じ薬にして服用してもらう。 外用は夜間にモクタール軟膏を使い、日中はタイツ軟膏を塗ってもらった。数週間後、ほてりは楽になるが、紅潮は今一つ変化がない。そこで皮膚の浮腫に用いる猪苓湯(ちょれいとう)を前方に加えてみた。するとすぐに浮腫がとれ、紅潮も徐々になくなり、3か月後には血管の細絡もなくなった。 酒査よう皮膚炎は漢方薬がよく効くことが多いので。ご相談を。082-291-2211 |
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更新日: 2011/04/01 |
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