不眠症で悩んでいる高齢者。
不眠症の漢方薬もいろいろありますが、
漢方薬の処方ではなく、単味の生薬で効果がある事があります。
不眠症に使われる漢方薬には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)、帰脾湯(きひとう)、黄
連解毒湯(おうれんげどくとう)、温胆湯(うんたんとう)があります。
ところが、そういった処方ではなく、ドクダミやゲンノショウコ、クコの葉などのように
単独の生薬が効くことがあります。
今回、使ったのがチョウトウコウ(釣藤鈎)、アカネ科のカギカズラの棘部分を薬用
にします。漢方薬的薬理作用は平肝止痙。西洋医学てきでは、鎮静・降圧・抗ウイ
ルス作用があるようです。
この鎮静効果を利用して、興奮しやすい高血圧気味のかたの不眠に使ってみました。
78歳の男性。体重48kg、身長166cm
認知症とパーキンソンにて、加療中で、興奮しやすく、睡眠中の歯ぎしりが多い
ことを、目標にして、チョウトウコウを煎じ薬にして、朝夕飲んでいただくと、
夜中に、何回も目が覚めていたのが、朝がた尿意で目が覚める以外は、
起きなくなり、喜ばれた。
不眠症に釣藤鈎(ちょうとうこう)
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
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更新日: 2018/10/18 |
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