そんな状態から、発作的に動悸が昼・夜、起こるようになる。循環器内科で診察して、諸検査異常なく、心臓神経症といわれ、安定剤数種もらうが、本人その診断に納得しないため、家族が連れてきた。
小柄・やせ型。食思は普通、やや便秘きみ。顔色はやや蒼く、目に力がない。細く聞いてみると、疲れた時や心配事で、胸部の不快感があった。
まずは、本人がネットで調べてきた桂枝加竜骨牡蠣湯(けいかりゅうこつぼれいとう)のエキスを飲んでもらう。2週間の服用で、変化がないので、養心安神薬の天王補心丹(てんのうほしんたん)を丸薬で、と調剤し、服用していただく。また、それでも治まらないときには、牛黄清心元を併用してもらう。
2週間の間で、一度牛黄清心元を併用したが、それ以外は天王補心丹で、十分対応できてきた。2週間後にはほとんど、動悸はなくなり、2ヶ月ほどで、漢方薬をのまなくても安心できるようになる。
安定剤などの、リスクの高い薬を使わなくても、十分漢方薬で効果を上げることもできます。
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