10年前からの、痒疹で悩んでいた。 きっかけは、虫刺されかひっかき傷かわからないような、赤味が左足のすねにできた。 なにげなく、搔いているうちに、それが、左下肢上部にまで、拡大してきた。 すぐ、皮膚科に受診し、痒疹といわれ、外用薬と痒み止めをもらう。それで、一時はよくなるかに思えたが、きちんと飲んだり、塗ったりしなかったためか、1ヶ月後の夏に入って、一気に悪化し、右下肢にも痒疹ができて、猛烈な痒みに悩まされた。皮膚状態は一進一退を、繰り返して、1年になった。 知人に漢方薬で、アトピーが治った人がいて、これはと思い、来局する。 身長172cm、体重78kg やや肥満。 下腹部と両下肢に小豆大の痒疹が、びっしりできている。掻いた跡もみられ、浸出液がでている箇所もある。 まずは、夏のこともあり、消風散の煎じ薬と抗炎症効果と化膿止めにもなる漢方軟膏を調合して、飲み、塗っていただいた。また、搔かないように注意するとともに、特に痒い箇所は包帯をして、直接掻けないように工夫してもらう。 1ヶ月後には、浸出液のでていた箇所はきれいになった。 次に抗炎症効果の強い、皮炎湯と越婢加朮湯を使い、表皮にある、結節を小さくするように心がけた。 これは、すぐには反応はなかったが、紫雲膏の塗布とともに、続ける事半年で、紅班はなくなり、1年で、結節部も平になった。 |
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更新日: 2018/11/09 |
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健康トピックス 「結節性痒疹」
結節性痒疹・・・猛烈に痒かった
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
10年来の、全身の痒疹で悩んでいる。 顔・首・手・足以外、ほぼ全身に瘤状の結節ができた、蕁麻疹がでている。 今まで、キンダベート・リンデロンVG・ダイアコート・スタデルム混合軟膏などあらゆるステロイド系の外用剤が試されてきている。さすがに、ステロイド剤では治らないと感じて、漢方薬での治療を求めて来局される。 初めは、アレルギー体質改善薬としての十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)に、皮膚の結節を目標に越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)外用には、太乙神仙軟膏を使い、時間のかかることを納得してもらい、治療を始めてみた。 途中、ヨクイニンを混合したりしながら、10ヶ月間服用、徐々に結節部が小さくなってきた。 その後、一時結節部の先端が紅くなり、痒みがでてきた。そこで、漢方薬を皮炎湯と越婢加朮湯、外用はトウキ・シコンの入ったバニシングリームに変えて、続けること、半年で、結節はほとんどなくなり、現在では結節部の跡が、黒い瘢痕になり、残るだけになった。 |
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更新日: 2017/06/05 |
結節性痒疹・・・3年前からの皮膚が・・
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
3年前に、右脛を虫に刺されてから、徐々に全身に皮疹が広がり、あわてて皮膚科 に受診するも、出される薬で、一時改善するが、すぐ再発しながら、全身に皮疹が ひろがってしまった。 夜間は、皮膚科で出された抗ヒスタミン薬だけでは、夜半に患部を掻いてしまう ので、父親がもらってきている睡眠薬も、一緒に飲んで、痒みを感じなくしている。 こんな、瘤状の結節に、紫雲膏(しうんこう)を塗布して、ガーゼで固定して、掻いて もダメージを最小限に食い止めてもらうことに。 漢方内服薬は、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の煎じ薬から、始めるが効果がなく そのうち、コリン性の蕁麻疹がでてきた。コリン性蕁麻疹は発汗異常と関係があるので 、その関連性から、汗の調節作用のある越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)を追加したと ころ、腕にあった、多くの結節がだんだん、平になってきた。 さらに、続けること、半年の服用で、痕跡が残るていどまで、回復してきています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いかに、掻破を食い止めて、皮膚ダメージを少なくしていくことが重要です。 |
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更新日: 2016/04/04 |
結節性痒疹・・・長い長い歴史が
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
54歳の会社役員
10年まえの夏に、足首を虫に刺されて、始めは気にもしていなかったが、 痒みのためズボンや靴下の上から、ぼりぼり掻いていて、1週間がたって、 ふと下肢を見ると膝上まで、10円硬貨くらいの膨れた皮疹がでていて、 びっくりしてその足で皮膚科に駆け込んだ。 始めは、ステロイドの外用と抗ヒスタミン薬の内服で、治療を始めた。 しかし、薬をぬると、一時てきに皮膚の痒みは楽にはなるが、・・そのうち仕事も 忙しいためか、皮膚科にもいかなくなり、痒み止めの買い薬でしのいでいた。 徐々に、痒みが強烈になるとともに、硬い円球状の丘疹になり、結節となってきた。 たまらず、軟膏を塗布するが、なかなかよくならず来局する。 患部はすでに、下半身はもちろん、上肢にもおよんでいる。 夜は激しい痒みに悩まされるという、痒みは皮膚科の抗ヒスタミン薬や、 安定剤にまかせて、皮疹そのものに、対応する漢方薬を考えた。 結節に対して、通導散、皮疹にたいしては、十味敗毒湯、黄連解毒湯を仕事の関係 からエキス剤に、患部はなるべく、タイツ軟膏を厚めに塗布し、必ず包帯をさせた。 内服はとびとびの服用だったが、塗薬は毎日きちんとした。 時間はかかったが、3ヶ月で、激しい痒みはなくなり、半年で、外用はしなくても 丘疹は平になった。更につづけること、半年で、ほぼ痕跡を残すまでになりました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回のケースは、漢方薬の効果は無論のこと、 本人の治そうとする気力と努力がよい結果になったようです。 皮膚は湿疹でも、虫刺され、でも掻いては大変なことになりますよ。 |
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更新日: 2016/01/27 |
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