4年前から、前立腺ガンに始まり、胃がんに転移して、治療を続けている会社社長。
今回は、10ヶ月前の定期健診で、胃がんを発見されて。抗癌治療が始まった。薬のため、食欲の低下、倦怠感、また白血球・赤血球・血小板の低下があり、それは牛黄(ごおう)の服用で検査数値も上がって、予定の薬を使い切る事が出来た。
しかし、倦怠感だけがなかなか取れずにいた。そこで、ガン患者の免疫機能を上げる目的で使われる十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を飲んでもらったが、飲むと胃が痞える感じがして、飲めない。
そこで、補血作用は落ちるが、胃腸の負担のない補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に変えてみたが。胃の負担はないが、今ひとつ抗疲労感に対する効果を感じない。そこで、煎じ薬にするとともに、主薬のニンジン・オウギを最高級品のコウジン・シンギに変えて分量を2倍量にして調剤した。
すると、早速数日間で、倦怠感の効果が出始めた。1ヶ月分飲み終わるころには、日帰り旅行に出かけるまでに効果がでてきた。
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漢方薬の補剤(補益剤)は分量を多くすることで効果を上げる事が多々あります。
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