1年前、仕事を忙しくしていて、また嗜好品が油気の多い食品が好きでした。
2週間ほど、残業と外食が続いて、激しい嘔吐と下痢をおこして受診すると、
急性膵炎と診断されて、食事制限と点滴・投薬にて治療をして、1週間ほどで
強い痛みはおさまるものの、軟便・左背痛が常にあり、少しでも脂っこい食品を
摂取すると、激しい下痢・腹痛が起こります。
体格;小柄。やせ型。
顔色;蒼く、言語に力がない。
舌苔;白黄苔
便通;不定(数日1回~1日7回の時も)
現在の自覚症状;
食事が少しでも、脂っこいと腹痛を伴った下痢状態になり、特に左わき腹と
左背中が凝り、痛みます。
膵臓の炎症によく用いる柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)に芍薬を加えて煎
じ薬で服用しましたが、2週間では、便通が少しよくなっただけで、他の自覚
症状に変化はありません。今度は食事を徹底的に和食中心にして、漢方薬も
気のめぐりをより活発にする柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)に変更した所
すると、左脇痛や背中の痛みにも効果があり、断続的に漢方薬を服用して、
半年ほどでよくなりました。
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消化器系の病気は、特に食事の改善を伴わないと治癒には至らない
ことが多いようです。
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