すい臓がん治療の後遺症のあとに漢方薬
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
64歳の会社役員の男性。 1年前にすい臓がんが見つかり、抗ガン剤治療をして、がん自体は消失して、よくなったものの、それから体調がすぐれない。 1)食欲の低下2)便の調子が悪く、いつも下痢か軟便で、逆に数日排便がないこともある。3)入眠もよくなく、床に入ってから数時間は眠れないことがある。 抗ガン剤による、胃腸障害がおきている。東洋医学でいう、脾気虚であるので、まずは補気剤の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)をエキス剤で1ヶ月飲んでもらう。 1ヶ月後、悪くはないが、やはり便通がよくないという。今まで補中益気湯で良くなるかたが多かったこと、エキス剤での効果に対する不安があったので、煎薬にして、構成生薬を人参はコウジンに変え、黄耆も晋黄耆に変えて、調剤して、当方で煎じて、真空パックの煎薬にして、そのまま飲めるようにした。 1ヶ月で、便通が整い始めて、2ヶ月後には食事に注意さえすれば、毎日程よい便がでるようになり。食欲がでて、普通の生活に戻ることができました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 漢方薬のエキス剤と煎薬の効果の違いを改めて知らされました。 |
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更新日: 2021/02/23 |
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