去年の年末にインフルエンザの予防注射をしてから、就寝時
の咳・呼吸困難で悩まされる。
近医にて治療するが、効果なくアレルギー専門医を紹介されて、
そこでは喘息と診断されて、ステロイドの吸入や、経口薬。また
気管支拡張剤・抗アレルギー薬をもらい、10ヶ月間治療するが、
このまま同じことをするのに不安になり、来局される。
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症状の咳・呼吸困難が夜間ではなく、 11時に就寝すると、
1時間後くらいから症状が出始め、それが30分くらい続くと治ま
ることを、毎日繰り返すようになる。症状はそれほど激しくない。
食欲・便通は異常なし。
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以上の状態に、五虎湯(ごことう)を煎薬にして、服用した。2週間
後に、漢方薬服用後から抗アレルギー薬を止めていたためか、鼻
水がまた出始める。しかし、喘息ようの咳・呼吸困難はでている時
間が短くなり、時間帯も就寝後すぐに変わってきた。
そこで、鼻水にも効果のある小青竜湯を五虎湯に加えて調剤す
る。
半年後には、咳・呼吸困難はなくなり、10ヶ月後には併用してき
たステロイドの吸入薬も止めることができた。
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