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健康トピックス 「慢性閉塞性肺疾患」

COPDに漢方薬

寺町漢方薬局 (広島県広島市)

COPDとは、慢性閉塞性肺疾患といい、タバコの煙などの有害な物質を長い間吸い続けることで起こる肺の病気です。COPDの患者さんの肺では、空気の通り道である気道が炎症を起こしたり、酸素を取り込む肺胞の壁が壊れたりします。その結果、動いた時に 動悸・息切れが起こります。

77歳の男性。小柄・やや肥満体
ここ10年の間に肝臓がんや、肺がんになり、COPDをいわれてきた。当然治療はしてきているが、なかなか症状の改善をみていない。

本人の訴えは、身体の動揺感、温度差(外から家の中へ、またその逆状態)で咳がでる。また夜、横になると咳が出始める。これは横隔膜の上昇による肺活量の低下によるものと思われる。


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この状態に、体力・免疫増強を目的に、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を、さらに鎮咳・去痰作用のある五味子・麦門冬を加えた味麦益気湯(みばくえっきとう)の煎じ薬
飲んでいただく。
続けること、2ヶ月で、歩けなかった坂道をゆっくり歩くようになり、2ヶ月後には咳もほとんど出なくなった。

   

COPDに漢方薬

寺町漢方薬局 (広島県広島市)

ここ数年前からCOPDなる言葉をよく目にします。
慢性閉塞性肺疾患というそうです。以前いわれていた肺気腫と慢性気管支炎を合わせて呼ぶようになったようです。呼吸器科では去痰剤や鎮咳剤、気管支拡張剤などで治療をするそうです。また呼吸リハビリテーションなる治療法も確立させているようです。少しでも肺胞を元気にするため、漢方薬も役立ちます。


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1)咳が軽度のCOPDなら、二陳湯、柴朴湯、

2)薄い痰の量が多ければ三子養親湯(さんしようしんとう)で温めながら治します。

3)さらに進んで動くと呼吸困難な状態出てきたら、牛黄や苓甘姜味辛夏仁湯、麻黄附子細辛湯などを応用して使います。

   

COPDとは、以前は慢性の気管支炎や、肺気腫といわれ、多年のわたる喫煙による気管支・肺機能の低下に伴う肺の病気の総称です。どんどん新しい病名が増えてきています。



喘息と過敏性腸症候群の履歴があります。
長年の咳で、困ってきた。咽喉にへばりついたような感じが常にあり、氣になる。また少しの刺激で、連続性の咳がでて止まらない。呼吸器科では喘息ではなく、COPDといわれ、咳止め・痰を出す薬をもらうが、あまり変化は見られない。また、別の医師からは百日咳の指摘を受けた事もある。どうぞ、咳止め薬も効果がなく、漢方薬の麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)麦門冬湯(ばくもんとう)のエキス剤をもらうがやはり効かないでいた。

訴えは、連続して起こる乾いた咳で、痰は出ない。また咽喉の何か張り付いている感じが常にしていて気分が悪い。咽喉痛や咽喉部の偽膜、口内乾燥感に使う漢方薬の養陰清肺湯(よういんせいはいとう)を使ってみると、すぐ効果がでて数ヶ月悩まされた咳が治まってしまった。

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  漢方薬は慢性の病気に使うことが多いですが、急性?の症状でもピタリ
  あうと、効果は早いようです。


   

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