70才代 男性
肝ガンから腹水が溜まり、病院で利尿剤を投薬されるが改善されない。腹水のため腹が張って食事が取れない、倦怠感が強くふらつく。
当初、利水作用のある五苓散(ごれいさん)という処方を服用していただきましたが変化がありませんでした。
次に急性肝炎や胆のう炎など、肝臓・胆のうの炎症を鎮める作用のある茵陳蒿(いんちんこう)という薬草を配合した茵陳五苓散(いんちんごれいさん)を服用していただいたところ、急速に腹水が消失し、2週間の服用で92cmのお腹が79cmまで小さくなりました。腹水が消失したことで食事が取れるようになり、元気を取り戻し、現在2ヶ月継続して服用していただいたいます。
腹水は患部の炎症(熱)を鎮めるために、体内の水(水は冷やす作用)が集まった為と考えられ、ただ利尿するだけでは腹水が取れず、茵陳蒿が炎症を鎮めた結果、腹水が消失したものと思われます。(漢方薬を服用して肝機能も低下)
腹水に用いられる漢方薬は、体質や症状によって様々な処方がありますので、詳しくは専門の漢方薬局でご相談ください。
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更新日: 2011/07/28 |