70才代 男性
肝ガンから腹水が溜まり、病院で利尿剤を投薬されるが改善されない。腹水のため腹が張って食事が取れない、倦怠感が強くふらつく。
当初、利水作用のある五苓散(ごれいさん)という処方を服用していただきましたが変化がありませんでした。
次に急性肝炎や胆のう炎など、肝臓・胆のうの炎症を鎮める作用のある茵陳蒿(いんちんこう)という薬草を配合した茵陳五苓散(いんちんごれいさん)を服用していただいたところ、急速に腹水が消失し、2週間の服用で92cmのお腹が79cmまで小さくなりました。腹水が消失したことで食事が取れるようになり、元気を取り戻し、現在2ヶ月継続して服用していただいたいます。
腹水は患部の炎症(熱)を鎮めるために、体内の水(水は冷やす作用)が集まった為と考えられ、ただ利尿するだけでは腹水が取れず、茵陳蒿が炎症を鎮めた結果、腹水が消失したものと思われます。(漢方薬を服用して肝機能も低下)
腹水に用いられる漢方薬は、体質や症状によって様々な処方がありますので、詳しくは専門の漢方薬局でご相談ください。
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更新日: 2011/07/28 |
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体がだるい、朝スッキリ起きれない、食欲がない、下痢・軟便が続くなど、夏バテ(夏負け)の方が増える季節になってきました。
西洋医学では、夏バテに対して、ビタミン剤や消化剤、下痢止めといった対症療法的な薬しかないため、効果もあまり期待できないようです。 東洋医学では、夏バテに伴うだるみや食欲不振を始めとする諸症状を、各人の体力や体質、性格、生活様式などを総合的にとらえ、根本から治していきます。したがって、同じような症状でも様々な薬を使い分けていきます。 【よく用いられる漢方薬】 夏バテには胃腸の調子を整える高麗人参や血行を改善し滋養強壮作用のあるとうき当帰(とうき)、暑さで弱った肝臓の熱を取る柴胡(さいこ)が入った漢方薬がよく使われます。 もちろん、冷たい飲食物の取りすぎ、過度の冷房に注意して十分な休息や睡眠を取ることを心がけてください。 ・清暑益気湯(せいしょえっきとう) 夏バテによる倦怠感や食欲減退に最もよく用いられる漢方薬です。 のどが渇き汗が出てだるく、軟便や下痢傾向の方に合います。 ・補中益気湯(ほちゅうえっきとう) 清暑益気湯の場合と同様な症状ですが、普通便から便秘気味の人に用います。 寝汗をかいたり、微熱を伴う方もいます。 ・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう) みぞおちからわき腹にかけてのはる感じや圧痛があり、口の中が苦かったり粘ったりします。食欲が落ち、特に午後からだるく、便秘気味です。微熱がある人もいます。肝臓の熱を取る作用があるので、肝炎に対しても有効な漢方薬です。 ・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう) アイスクリームやスイカ、ジュースなど冷たい飲食物を取りすぎたことによる食欲不振や下痢に汎用される処方です。ガスがたまりやすく、お腹がゴロゴロ鳴ったりします。食後に眠くなったりだるくなる傾向にあります。のどはあまり渇きません。 ・五苓散(ごれいさん) 下痢気味で、のどがとても渇きますが、尿量は少なく、時に吐き気や嘔吐を伴う場合に用います。熱中症にも使われることがあります。 |
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更新日: 2008/07/07 |
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「あの日の発作から、なんだかずっと不安で・・・」
こんな経験はありませんか? 【症状の見方】 突然、動悸や呼吸困難、不安感におそわれる。 パニック障害は電車や飛行機などの乗り物、映画館やレストラン、人ごみなどで呼吸困難や動悸、めまい、はき気、ふるえ、冷や汗などと共に強い不安と恐怖に襲われる症状をいいます。 何の前ぶれもなく突然起こるのが特徴です。一度、発作が起きるとまた再発するのではないかという予期不安で、仕事も手につかず外出もできない方もいます。うつ状態を伴う人もいます。 パニック障害は実はそれほどめずらしい病気ではなく、アメリカでは100人に3人の割合で発症しており、日本でもほぼ同率の患者さんがいると考えられています。今後、パニック障害に対する認識と理解が深まってくれば、患者数はさらに増えると考えられています。 【西洋医学的な考え方】 薬物療法と共に認知・行動療法を行うことも 西洋医学では、抗うつ剤や抗不安剤を投与して発作が現れるのを抑えます。 自律神経の緊張を緩める自律神経訓練療法やカウンセリングを中心とした認知療法、繰り返しその状況を体験することによって徐々に不安を解消する行動療法なども合わせて行うと効果が上がるようです。 【漢方的な考え方】 気の異常を整え、興奮を鎮める 漢方では、パニック障害は主に気の異常から起こると考えられています。このため気のバランスを整える処方がよく用いられます。よほどの重症でない限り、漢方薬を服用することで症状が改善されていきます。 【よく用いられる漢方薬】 漢方では患者さんの症状や体質に応じて、様々な漢方薬を使います。 一度、相談に来てみてください。 ・柴胡加竜骨牡蠣湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう) 比較的体力があり、不安、不眠、動悸、めまい、時にみぞおちから脇にかけてのつかえがあって、便秘気味の人に用います。 ・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう) 体力はあまりなく、神経質で動悸や不眠、不安感、イライラ、寝汗がみられる人に合います。 ・加味逍遥散(かみしょうようさん) イライラが強くて疲れやすく、不眠、不安、肩こり、頭痛などがある女性によく使用されます。 ・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) のどに異物感があり、不安感や動悸、めまい、はき気、咳などがある人に。 ・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう) 立ちくらみやめまいが顕著で、疲れやすく、動悸やのぼせ、尿量が少ない方に。 ・甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう) 食欲不振や下痢などの胃腸症状を伴うパニック障害に用います。 【自分でできるケア】 ① 規則正しい生活を心がける(早寝、早起き)。 ② ストレスをため過ぎないようにする。 ③ コーヒーなどの刺激物は不安発作を起きやすくさせるので、摂り過ぎに注意。 パニック障害の患者さんは呼吸が速く浅い方が多いようです。気のめぐりを良くするためにも、日頃からゆっくりと深く呼吸をするように気をつけましょう。 肺を大きくふくらませるイメージで! |
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更新日: 2008/07/07 |
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TBS「ぴーかんバディ」で、内臓脂肪をとるお茶として紹介された杜仲茶あります。
テレビで放送した1日量10gのパックです。 ご注文は、メールまたはお電話でお願いします。 商品の在庫状況など、詳しくは当薬局ホームーページにてご確認ください。 |
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更新日: 2006/08/05 |
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<月経前の不快な症状>
月経前になると「イライラする」「気分が落ち込む」「むくんだりニキビができる」というような症状は、40~80%の女性が経験しているといわれています。 このような排卵から月経開始までの時期に現れる精神的・身体的に不快な症状を総じて月経前症候群(PMS)といいます。PMSの症状は人によって様々です。「怒りっぽくなる」「理由もなく悲しくなってくる」というような精神的なもの、「頭や胃が痛む」「吐き気や嘔吐がある」「めまいやほてりが現れる」といった身体的なものなど、数多くの症状があります。 したがってPMSは排卵のある女性であれば、誰にでも起こりうる症状で、決して特別なものではありません。 しかしながら、PMSは月経の周期ごとに反復して現れるのですから、非常に煩わしいものでもあります。 また、症状の程度も個人差が激しく、症状が現れてもさほど気にならない人もいれば、日常生活も困難になってしまう人もいます。 このように精神症状が顕著で職場や学校、家庭などの日常生活に支障のある重症型を月経前不快気分障害(PMDD)といいます。PMSの症状を訴える女性のうち約5%がPMDDと診断され、適切な治療が必要とされています。 欧米ではPMSの研究が進んでおり、専門的な治療体制が整いつつありますが、日本国内でPMSという言葉が知られるようになったのはここ数年のことであり、社会的認知度は低いといえます。 そのため、本人は症状を自覚していながらも、それがPMSのせいだと気づかず、周囲の方もそのような女性を前にし戸惑うこともあるでしょう。 特に月経のない男性にしてみればPMSを理解することは難しいかも知れませんが、薬物治療と並行して少しでもPMSの理解を深めていただくことも大切だと思います。 【養生方ならびに西洋医学的治療薬】 軽症例では、食事療法(カフェイン・アルコール・塩分・糖分の制限、ビタミンやミネラルの摂取)、適度な運動によって改善することもあります。 このような方法で軽快しない場合は、ホルモン剤や抗うつ剤などの薬物療法が必要となりますが副作用の面で問題があるようです。また、対症療法として痛みに鎮痛剤、むくみに利尿剤なども用いられます。 【代表的漢方医学的治療薬】 漢方ではPMSやPMDDの原因を血の変調とみなし改善する漢方薬を処方します。 また、東洋医学的にみると血は肝と密接な関係がありますので、肝の状態を整える漢方薬を用いることもあります。 ・加味逍遥散(かみしょうようさん) イライラ感などの精神症状が顕著で、のぼせたり、発汗したりする人に用います。不眠の傾向もあります。食欲不振など胃腸症状はほとんどありません。 更年期障害にもよく使われる処方です。 ・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう) だるみがあり、食欲もあまりありません。 時に吐き気や微熱を伴ったりします。にきびや吹き出物などの皮膚疾患を訴える方もいます。 ・四逆散(しぎゃくさん) 気分の落ち込みが強く、時にうつ状態になります。 食欲は比較的ありますが、胃痛や腹痛を訴える場合があります。 |
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更新日: 2006/06/01 |








このような排卵から月経開始までの時期に現れる精神的・身体的に不快な症状を総じて月経前症候群(PMS)といいます。


