心のストレスが身体の様々な痛み症状を引きおこします。

 なかなか治らない関節の痛み(ひざ・肩・腰・手指・弾発指・手首・肘)坐骨神経痛・三叉神経痛・顎関節症※・こむら返り(腓腹筋痙攣)などに精神症状が出てくる場合があります。※口が開かない・開くと痛い。
 例えば、気分気持ちが晴れないうつ症状で情緒が不安定胸脇が張っている・胸苦しい・のどに閉塞感・つまった感じ・食欲不振・不安感・不眠・目のかわき・のぼせ・イライラ感・めまい・ふらつきなど人によって症状は様々に出現してきます。どこの病院に行っても病名をつけられても精神症状との関連性には言及されず不明のままです。特に天候の気圧の変化変動に左右されます。
 心の過剰なストレスが筋肉(腱)の異常な緊張となって現れた病態です。
 東洋医学では経筋病と言われ「精神的ストレス」が「肝」の機能自律神経に作用してひきおこされます。現代医学で重症化したこの病名を「線維筋痛症」といいます。この症状にイシダでは漢方・生薬・低周波置鍼療法で改善しています。

不眠症やうつもまねく「むずむず脚症候群」、どうやって予防・治療する?

 夜になると脚がむずむずして眠れない…こうした症状がみられたら、それは「むずむず脚症候群」(以下、RLS)かもしれない。日本人のおよそ2~5%はこの患者だと言われているが、病気を自覚していない人や、適切に診断・治療されていないという人も少なくない。

睡眠障害や抑うつ症状も

 RLSは加齢に伴って発症するケースが多く、とりわけ40歳以降の女性はその傾向が高いと言われている。患者は脚の不快感によって眠れない、又は、睡眠中に意識なく脚がぴくつくため中途覚醒をしてしまうなど、睡眠障害を患ってしまう場合がある。また、不眠が原因で日中に眠気や疲労が生じてしまい、日常生活に支障が出たり、抑うつ的になる人もいる。2013年3月に、20~69歳の男女5万人に実施した調査によると、RLS症状がある人は2,192仁(4.4%)だったという。内、医療機関で受診経験があったのは201人(0.4%)、そこで正しくRLSと診断されたのは59人(0.1%)とわずかであった。

「自分はRLS症状を患っていると認識できている人でも、まだひどくないからと症状を軽視している人や、どこの科に受診すればいいのか分かっていない人も多い。RLSは神経疾患と考えられているため、睡眠専門医あるいは神経内科医に掛かるのが適切だが、脚の不快感のために整形外科医を訪れている人もいる。RLS以外の診断として、不眠症やうつ病・うつ状態のほか、気のせいと判断されるケースもある」と言う。

■RLSの必須診断基準

・下肢の不快感を伴い、又はそれに起因して下肢を動かしたい欲求にかられる
・横になっている、座っているときなど、安静時や体を動かしていない時に、下肢を動かしたい強い欲求や不快感を生じたり、憎悪する
・ウォーキングやストレッチなどの運動により、少なくともその活動を続けている間は、下肢を動かしたい強い欲求や不快感が部分的に、又は完全に改善する。
・下肢を動かしたい強い欲求は、日中に比べて夕方・夜に憎悪するか、夕方・夜にのみ認められる。(症状が極めて重症になると、夜間の憎悪に気付かない場合がある)

 RLSの原因としては、「ドパミン機能障害」「鉄代謝異常」「遺伝的要素」を挙げている。現在では、脳内で情報を運ぶ神経伝達物質のドパミンの減少が理由とされているが、ドパミンの代謝は鉄分の不足によっても滞ると言われている。そこで治療のポイントとして、以下を提案してる。

■予防的対応

・誘因となるアルコール、カフェイン、喫煙の使用を避ける。
・就寝前にマッサージ、軽い運動を取り入れる。
・音楽を聴くなどして注意をそらす。
・鉄不足を補うために錠剤やサプリメントを取り、食事を見直す。

 この一連の症状は東洋医学的には経筋病といわれており、漢方鍼灸治療で治っていきます。

 認知症の方は、自分が認知症であるという自覚がありません。
自分が「ぼけたなぁ」と言う時でも、本当に自分の症状が認知症であることを理解していません。そのため、自分の行動にはプライドを持っています。ですから、自分が失敗したことを見せまいとして「問題行動」をおこしてしまうのです。
 また、自分の衰えなどに対する不安などで心理的に不安定になりがちです。自分の失敗を言い張ったり、感情をコントロールする機能が低下するために、ちょっとしたことで怒ったり泣いたりすることもあります。認知症の方は、周囲との意思の疎通ができないことをもどかしく思っています。それだけに感情の面だけは研ぎ澄まされていて相手の好悪の情に敏感に反応します。そして相手が自分のことを良く思っていないことを嫌い、相手が興奮して(責めて)いることに興奮し、興奮している自分に興奮するのです。
 認知症の方も、機嫌のいい時は落ち着いています。反対に落ち着きがなかったり、問題行動をおこしたりするのは、実は、介護者の不安や動揺、日々の介護疲れにより生じる一時の嫌悪感が原因の場合が多く見られます。ケアマネジャーに相談しデイケアに通うのも1つの方法だと思います。認知症が進行しても認知症の方の心には、私たちにも十分理解したり、共感できる部分は残されているのです。他の高齢者と同様、「ぼけたくない」という気持ちが強いため、”ぼけたら○○しなさい”ではなくもの忘れしないように、薬を飲みましょう、予防が大切ですと言って説明する方が効果的なようです。

これだけは知っておきたい認知症予防で大切なこと!!

☆「認知症の悪化要因」は「コミュニケーション不足」が多い

 アルツハイマ専門医の浦上克哉鳥取大学医学部教授は、認知症の経過を観察し「認知症の悪化要因」は「コミュニケーション不足」が多いと指摘。
 家族と同居していても会話がない人が多いことに驚き。「家族」ではなくて「同じ屋根の下にいる人」という位置づけになっていたり、寂しいことに食事もまったく別という人もいます。忙しくても、家族みんなが夫々一声かけてもらうだけでも、また離れている人は電話をかけてもらうだけでも安心感が生まれると述べています。

☆孤独感社会から取り残された感覚が認知症を悪化させる

 閉じこもりや出不精にならないためには、積極的に外へ出ることも必要ですが、高齢者が1人で出かけられるところは多くありません。家族に時間や余裕があるときは、買い物や日帰り旅行などに連れ出してあげるといいでしょう。しかし誘いに乗ってくれる人はよいのですが、その都度理由を付けて(作って)外に出ようとしない人もいます。

☆「取り繕い現象」は認知症状のひとつ

 これは、取り繕い現象といって認知症状の一つでもあり、例えば家族が良かれと思って誘っても「今日は、腰が痛い」と言われると、家族は無理して出かけても「翌日さらに痛くなったら大変」と思い、一緒に出かけることを見送ります。また、別の機会でも「今日は、頭が痛い」と言って誘いから逃げ続けてしまうことがあります。
 やはり家族が日頃のコミュニケーションの中から対応を考え、積極的に連れ出すことが大切ですし、地域の方々の積極的な「声かけ」が認知症を予防し、その孤独感を取り除いてくれます。

健康通心新春号