多分於血さん
投稿日時: 2020/08/24 17:30
ほぼ毎年、8月中旬位から調子をくずします。すずしくなればたいてい落ち着いています。
たぶん、暑さのピークがその頃で、不安や不眠になったり、体に力が入りにくくなったりします。
海外で、ものすごく暑い所に行った時(たぶん40℃近く)に、暑さと強い日光にさらされて、意味不明な不安感におそわれたこともありました。その後不眠や落ち込みなども数週間あり、気分変調症と精神科で言われました。
普段は少々神経質で、人間関係には敏感ですが、落ち着いていて、粘り強い方です。一人で海外旅行に行く等、タフです。
しかし8月、ちょうど今の時期は、睡眠薬や抗不安薬を使う程、まいってしまいます。
去年は海外の涼しいところにいたので、大丈夫でした。
最近は、3年前に処方されたあまりの薬をしんどい時だけ飲んでいます。
最近婦人科の手術と入院をして、色々大変でした。そのストレスや疲労もあると思うのですが、
こういう、真夏にあらわれるメンタルの不調って何なのでしょうか。
普通のうつなら、朝がしんどいと思うのですが、朝と夜は気分がよくて(ただし眠りは浅め)、午後2時頃から夕陽が赤くなる頃までが、気分がしんどいです。
副腎疲労?とかも思うのですが、東洋医学でいうところ、なんでしょうか?
食欲はあります。便秘もないです。手足も寒くありません。冷房は弱めがいいです。
今は便秘を予防するために(術後でいきむと傷がひらくので)、腹7分目、なるべく消化に良いものを食べています。
舌はぼてっとして、歯型がついていて、裏には黒い血管があります。
気虚の漢方って、色々ありますが、どれもぴたっと当てはまる感じがしません。
食欲はありますが、補中益気湯でしょうか?
香蘇散も、胃は大丈夫ですが、わりと神経質なところがあるので、近いかもしれません。
十全大補湯は、貧血や肌の乾燥がないのでちがいますよね?
麦味参顆粒は血色は良いのでちがうかもですね。
苓桂朮甘湯も立ち眩みしやすいので、近いかな?と思いますが、普段は眩暈もないし、胃もポチャポチャいわないしで、どうなんだろう?と思います。
よろしくお願い致します。
多分於血さん、こんにちは。
暑くて体調を崩すとき、「脈」の状態はどうでしょうか?暑さから汗をかくと脈も自ずと強くなるので、夏のからだは、脈は強くなる(≒表に表れやすい状態)傾向にあります。このとき、脈が強くなり過ぎてもその逆に弱まっても、からだは不調に襲われます。
「心は血脈を統率する」ので、脈の乱れは心の乱れに通じ、不安感(胸騒ぎに近い)を増長します。また「心は神を蔵する」ので、心を満たす血が欠ける(≒血脈が乱れる)と心は不安定になり、神は弱まります(・・・と東洋医学では考えます)。また「心」の機能を強くする気つけ薬の効能・効果には、動悸・息切れに加えて「利尿」が明記されている場合があります。要するに、「心」がパワー不足になると(あるいは「心」を消耗すると)血脈が弱まり、むくみ(老廃物)が溜まやすくなるという話です。このむくみは、重だるさと共に「鬱血」をもたらします。血脈がパワー不足なところに鬱血が生じると、ますます血脈が不全になり、気が滅入ります。多分於血さんの場合、気力が尽きる(失せる・萎える)というニュアンスに近いのでは?と感じます。舌の状態は、夏の不調時にそういう兆候が現れるのであれば、病態の判断材料になり得ますが、常日頃・年中であれば何とも言えません。
火に属する「心」は陽中の陽とも言われ、自動車でいえば動力の要=エンジンに相当します。ただ実際、車が速く走るにはエンジン性能と共に足回り(≒トラクションの良さ)も大切です。エンジン性能とそれを引き出す足回りの関係は、人でいえばこころと体の関係、「心」でいえば神と血脈の関係に相当すると思います。
気虚には、気の乏しさ(体質的なもの)を表す場合と、気の損耗を表す場合の2つがあります。後者に関しては、先に述べた気つけ薬や生脈散(≒麦味参顆粒)、あるいは桂枝湯類も有効です。補中益気湯は乏しさ・損耗の両方に用いることができますが、(夏場の)損耗寄りの場合は、清暑益気湯(補中益気湯の元の四君子湯に、生脈散を足したもの)や人参(補中益気湯の主薬)・牛黄の組み合わせを用いた方が効果的だと思います。香蘇散や苓桂朮甘湯は、夏の暑い盛りというよりも、季節の変わり目とか梅雨時期に出現する不調に効果があると言われます。けれど実際は、これを服用して、暑い時期が元気に過ごせるという方もいます。
脈については、お近くの漢方相談薬局に「血流計」が置いてあれば、自分の目でも確認できます(たぶん無料。たぶんです。)ので、一度測定してみてはいかがでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/08/24 22:19
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