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3の人に答えましょう。西洋的には内臓と関係ある皮膚症状をデルマドロームといって、特徴的な症状群別に病名がついています。そのような診断を想定する時は必要な検査を行います。その患者さんの症状が内臓と関係ありそうならば検査をします。
しかし検査で異常が見つかる場合は案外少ないものです。先ほど肝機能に少し触れましたが漢方では臓器の考え方に五臓(腎・脾・肝・肺・心)という考え方があります。人間の体のしくみを働きごとに五つの「臓」と結びつけています。そのため肺といえばガス交換を行う呼吸の袋としての肺を指すのが西洋医学の常識ですが、漢方では皮膚をはじめとする体と外界とを隔てる部分全てに肺の働きがあると考えます。
目にも口にも消化管にも腎臓にも肺の働きが存在します。個々の臓器が健康である事も大切ですが、人としての機能体が健康に働くためには個々の臓器がばらばらに機能するのではなく、うまく連携している事が必要なのです。現在は西洋医学が進んで個々の臓器の機能を細部まで検査する方法が確立されました。
しかし臓器ごとの連携の具合を測定する検査法は残念ながらよい方法がありません。湿疹は皮膚の炎症ですので採血などの検査でいくら内臓を検査しても何の所見も出てきません。幸いな事に漢方ではそれらの検査がない時代に作られた学問なので、皮膚に炎症が起こる仕組みを考えるための別の尺度を持っています。漢方的には3の方にこう答えることができます。
皮膚を丈夫にするためにはそれを支える内臓の働きがスムーズでなければなりません。内臓にも問題がある可能性があります。 |