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二階堂先生の「食べ物は薬」

スモモ- モモより酸味が強く、生食の他、浴湯料にも使われる

スモモ
  • スモモ
  • 学名:Prunus salicina
  • 科名:バラ科
  • 和名:スモモ
  • 英名:japanese plum, Asian plum
  • 別名:ハタンキョウ(巴旦杏)、イクリ、日本李、李、酢桃

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スモモ スモモの葉 スモモの花 スモモの果実(左:断面)(右:全形) スモモの花 スモモの花 スモモの果実 スモモ/サマーエンジェル

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スモモ類は約30種がヨーロッパ、北米、アジアなどに分布する果樹で、2000以上の品種があります。中国中部の揚子江沿岸地方原産の落葉性広葉樹の小高木で、樹高は7~8メートルになり、枝は横に分枝して広がります。

互生する葉は倒卵披針形で、先端は尖り、鈍い鋸歯があります。

白色5弁の花が早春に咲き、果実は梅雨明け頃に紫赤色又は黄色に熟します。果皮には薄く浅い溝があり、つやがあって無毛、果肉は黄色または赤色で堅く、繊維が多く、芳香があり甘酢っぱい味がやや強く、モモより酸味が強いことがスモモの名の由来とされています。

中央の種子は果肉から容易に離れるものと、そうでないものとがあります。未熟果では酸味や渋味が強いけれども、紅紫色に熟した果実は甘酸っぱく、芳香もあってさらに甘味が強くなってきます。熟した果実は生食するほか、ジャムや飲料の原料にされます。また果実酒にもされ、数ヵ月冷暗所に置いてから、果実を除いて熟成させてから飲みます。

古事記や日本書紀にも記載され、万葉集にも詠まれており、古く、主に江戸時代から日本でも栽培されている果樹と言えます。日本のスモモの品種であるケルシー、サンタローザやソルダムなどはアメリカに渡りセイヨウスモモ Prunus domestica との交配によって優良品種が作られて日本へ逆輸入され、現在山梨県、福島県や山形県など各地で栽培されています。

葉には配糖体アミグダリンが含有され、新鮮な葉を採取、水洗したものをモモと同じように布袋に入れて、あせもなどの浴湯料として用いられます。あせもなどの患部を布袋ごと軽くなでるようにして使います。


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