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症状の裏に消耗あり。
今回はこり
日本人には身近な症状とされています。

「こり」という症状は凡そ、身体的症状としてのイメージが強いですが、
果たして漢方医学では心身一如:心とからだは対を成すという考えの下、
心の症状としても捉えることができます。

こり、凝り、懲り…。
凝りはからだがこる、そして懲りはこころがこることを指しており、
凝りが懲りを誘い、懲りて凝りを生ずる。
ですからあなたが何らかの「凝り」を感じているとき、
そんなあなたのこころは懲りているかも、
時間をかけて心が消耗しているかもしれません。
そのような潮流の先にあるのがうつうつとした感情、
さらには欝という病でしょう。

そしてからだがこる=凝るとは、周知のように「固くなること」です。
だからこそ、凝りに対して揉み解(ほぐ)す、
柔らかくするという対処法が有効なわけですが・・・。
それでは凝りへの対処として、
常に解しておくという予防策は有効なのでしょうか。

凝りに準じたけいれん性疼痛に用いる処方で芍薬甘草湯があり、
これをこむら返りなどの予防に服用される方も少なくありません。
たしかに有効な手段ではありますが、
個人によっては手足のだるさや痺れ、脱力感、うっ血といった
副作用が現れたりもする。
だからこそ「医師の処方・管理の下」でという条件がつく訳ですが、
これは、凝りへの対処として「常に解す」という行いには、
そういう側面、ひいては弊害もついて回るという一つの事実を表しています。

ここで立ち止まって、少し考えてみて下さい。
「固まっている」から、「解せる」のではないかと。
固まっていないものを解すから、
先に述べたような弊害も現れるんじゃないかと。(つづく)

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ここ京都市内では三寒四温の日々が続いています。、
季節の変わり目を身近に感じる方もたくさんおいでの事と存じます。

さてここで一つ。
季節の変わり目、冬から春にかけてのこの時季に対して
後手にまわっていませんか。後追いになっていませんか。
「春になったから・・・」ではなくて「春になるから・・・」という心持ち
「備える」というのは本来、
成ってから手を着けるものでなくて、成る前に着手するもの。
そうでなければ、備えることで得られる有利性が成立しません。

自然界における様々な営みはそもそも「後手に得なし」で行われている。
予知能力ではないでしょうが、季節の変化を敏感に感じ取り
適切に対応していく。そうしなければ、時として命そのものに関わりますから。

現代に生きる私達は生存競争にさらされていません。
ですから自然界における営みから離れ、「変化」というものに疎く、
季節感や旬の食材などをついつい軽んじてしまう風潮がある。

何とも壮大な話のように聞こえるかもしれませんが、
健康を豊かにするというのはやはり、
季節の変化に先んじて行動する、生活スタイルを変えるといった
自発的、能動的な行いの中で培われてくるのではないでしょうか?
そして腰は軽い方が良い。
「重い腰を上げて…」では、こぎみよく変えられませんでしょ。
わたしはそう感じております。

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温活」という言葉が注目されて久しくなりました。
これを読まれている方の中でも、
日々実践されている方がいらっしゃるかと。

ではあらためて「温活って何でしょうか?」と聞きたい。
からだを温めること?からだを温めるものを口にすること?
うーん、惜しいですね。間違っていません。

けれど、そういう考え方で歩みを進めていくと、
暑い時期には温活がおろそかになる方が増える。
暑い季節にからだをからだを温める道理はなかなか立ちません。
中には夏場の冷房のつらさや、冷食が増えるのを
温活と結びつけて考える方もいます。
そういう方にも温活は積極的にお勧めできますが、
そのような温活は「冷えの対策」というのが濃厚です。

温活は温める事が目的じゃありません。
手段です。温めるのは手段。
その目的は「抵抗力」や「代謝力」、「自然治癒力」を引き上げること
人のからだは温めることで備わった自然治癒力が向上するようにできています。

本来の目的がこういう点にありますから、
暑い季節はしなくてもよいというわけではありません。

少し脱線しますが
人間の体温は一日や一年を通じて多少変動しますが、基本的に一定です。
理想は36.5℃といわれています。
対して、外気は年間を通じて5℃から35℃程度まで大きく変動する。
では5℃の状況下で36.5℃を維持するのと、
35℃の状況下で36.5を維持するのは、どちらがより困難でしょうか。

これが人体ではない構造物や物質なら、温度差の大きい前者の方が難しいでしょう。
けれど人体だったら必ずしもそうはならない。
それが生体の妙です。
人体には寒季に収蔵、暑季に発散という生命活動があります
収蔵と発散のバランスは通年で等しくとれる必要がありますから、
どちらがより困難かという問いはふさわしくない。

そして、寒季には収蔵、暑季には発散
寒い時期は熱を逃がさない(寒気を引き入れない)営みが必要になり、
暑い時期には熱を発散する(暑気を引き入れない)営みが必要になります。
熱を逃がさないことにはもちろん、熱を発散しやすくすることにも、
温活は一役を担うわけです


収蔵と発散を養う。縮みと伸びを養う。
収縮と伸張を繰り返して営まれるものといえば…、巡り
ですから温活といってもその実は、
巡りを整えることに主眼を置く「巡活」と言いかえることもできるでしょう。

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症状の裏に消耗あり。
本日は前回に引き続き、アトピー性皮膚炎や
それに準じたドライスキン、皮膚のかゆみ。

前回は、
アレルギー疾患やアトピー性皮膚炎に悩されている方は、
知らず知らず「火」を大きくする生活や習慣を営んでいないか、
というところまでお話ししたと思います。

次のような訴えが複数当てはまる方は、
火を大きくしている方、いわゆる火患いの方と診断されます。

・イライラが絶えない
・汗っかき
・ヒステリーを起こす
・血圧が高め
・頬が赤い
・動悸、息切れがある
・寝言、うわ言が多い

最近の子供であれば情緒不安定だったり、
キレやすい性格が多いというのも、これに該当する場合が多い。
そしてそういうお子さんにしばしば見受けられるのが、
「火に油を注ぐ」ではありませんが、
脂っこい食事を好む、菓子を好むなどの食生活の乱れや
それに準じてカルシウムの不足など。
特にカルシウムの不足は
日本人の和食離れに伴い、久しくいわれていることですね。

おさらいになりますが、
熱の制御や排出は、熱の容量が大きくなるほどに難しくなる。
御せない熱は、いかにからだに働きかけても御せません。
そういう場合には、
熱をほどほどの大きさにとどめる働きが必要になる。
先に述べた熱の制御や排出を、熱の出を整える行いとすれば、
熱の発生を未然に防ぐとは、熱の入を抑える行いといえるでしょう。

そして火を鎮めるには水を用いるのが世の通例です。
水をもたらすものといえば、言及されるのはやはり海であり、
海由来のものは、ミネラル(カルシウム)を多く保有している。
安直な考えかもしれませんが、実際はこれがよく当てはまり、
上述の食生活の乱れへとつながるわけです。

ちなみに、私は「カルシウムを摂りましょう」と言っているわけではありません。
現状を踏まえずして、症状やトラブルがどこから誘引しているかも
はっきりしない状態で、とりあえずサプライ(供給)する。
…いやいや、そうではなくて。
「足りない事」よりも「足りない生活を過ごしている事」が
様々なトラブルを誘発してるんですよ。
本心はやはり、そのことに気づいていただきたいですよ。

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症状の裏に消耗あり。
本日は前回に引き続き、アトピー性皮膚炎や
それに準じたドライスキン、皮膚のかゆみ。

前回もお話しましたように、
慢性的な皮膚炎やかゆみ、特に小さなお子さんが抱える症状では、
清熱や解毒といった治療に加えて
からだに備わった「熱を制御する働き」を高めていく必要があります。
すなわち熱処理を整備して、熱によるトラブルを起こりにくくする

話が少し脱線しますが、人間はそもそも恒温動物ですから自己で熱を産生する。
けれどもそのまま生じた熱を抱え続けると、オーバーヒートしてしまう。
ですから余分な熱や質の悪い熱を外へ排出する過程が必要になります。
ちなみに、この質の悪い熱というのが
しばしば健康上のトラブルの種になると考えられます。

この熱を外へ排出する経路を
からだの表面全てが担うというのが、また一つ漢方の特徴的な考え。
皮膚のみならず、呼吸器や便通もこれに含まれます。
即ち「」が司る。
漢方ではこれらは全て肺に属すると考えられています。

しかしながら、この「肺」が「円滑」に働くのは、
」という別の臓器に因る部分が大きい。
肝は西洋医学では自律神経と呼ばれる働きをもっています。
緊張すると無意識に呼吸浅くなり、深呼吸をするとリラックスするというのは
この「肺」と「肝」の関係を現す生理の一つです。

即ち、肺と肝の間には熱を制す働きを担う「肺」と、 
その働きを十分に活用する「肝」という関係にあります。

ただ、ここで一つ留意いただきたいことがあります。

一般的に、熱の制御や排出は、熱容量が大きくなるほどに難しくなる
御せない熱は、いかにからだに働きかけても御せませんということ。
熱の暴走が熱の制御に悪影響を及ぼしてしまうわけです。
このことは東洋医学の五行論でも、
火は金を抑制すると表され、金は肺の働きを意味しています。

そして留意いただきたい点とは
アトピー性皮膚炎に悩されている方が、
この「火」を大きくする生活や習慣を営んでいないか
というところ。(つづく)

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