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陰は、物事に柔らさ(柔軟性)を支える漢方的な要素ですが、
その陰が虚した陰虚は、心身の柔らかさが欠けた状態でもあります。

精神的に緊張を強いられる。気が休まらない。
そういった体調の先にも、陰虚は存在します。
強いストレスは、人の物腰から本来の柔らかさを奪います。
また人の心には感情が伴いますが
感情が希薄になる事も、
一つの感情に支配されてしまう事にも、陰虚は関わっています。

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リラックスする事を「羽を伸ばす」と言いますが
陰は、伸ばしたり広げたりする為の原動力でもあります。
(柔らかさとは、自由に伸びたり広げたりできる事でもありますから)
早い話、陰虚に陥ることで伸びたり広がったりが滞ってしまう。
そうして抑えつけられたバネのように一時的に収縮することもあれば、
弾力を失い、再び伸びることなく萎縮してしまうこともあります。

そういう意味では、心を弾ませるとは、よく言ったものだと思います。


急に起きる筋肉の痙攣や痛み。
漢方では、その状態は陰虚と解釈されます。
筋肉から柔軟性(=陰)が失われた(=虚損した)状態が
文字通りの隠虚という訳です。

陰は、物事の柔らさ(柔軟性)を支える要素。
陰が高まるほどに、心身は軟らかくなります。
陰とは逆に、陽は物事の硬さ(堅硬性)を支える要素。
陽が高まるほどに、心身は硬くなります。

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人の身体や筋肉は本来
ちょうど良い硬さと軟らかさを両立させています。
陰陽のバランスが釣り合っている訳です。
けれど何らかの理由(例えば冷えやストレス、疲労、筋肉量の低下など)で
硬さ(あるいは軟らかさ)が失われることで、様々な障害を伴うようになります。

先に述べた通り、筋肉の硬直・痙攣はたしかに陰虚ですが
その障害が陰(軟らかさ)の虚損によるか
陽(硬さ)の実盛によるかで、話は180度違ってきます。

早い話、前者は体質的なもの(=筋肉量が少ないことによる硬直)なのに対して
後者は外因的なもの(=酷使による筋肉硬直)と言えます。


暑くなると悩まされるのが、筋肉の痙攣。こむら返り。

漢方では強い熱によって引き起こされる熱中症は、熱盛狂痙と表現されます。
急激な暑さに晒された身体は発汗や脱水が進み、筋肉が痙攣を起こしやすくなります。
その対応策として、汗で失われるミネラル(塩分)を補給するのは有効な方法です。
もっとも、実際に所望しているのはミネラルだけではないんですが・・・。

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芍薬甘草湯。筋肉痛・こむらがえりの漢方薬として有名な処方です。
では、この漢方薬が、汗で失われるミネラルを
補給しているのかと言えば、そうではありません。
現実に、芍薬は血行を整え、甘草は急迫症状を抑える生薬です。

芍薬甘草湯を服用された方にしてみれば、
早く良く効く漢方薬という印象を持つことでしょう。
けれど、芍薬甘草湯がシャープに効く事と、
どんなこむら返りにも漫然と用いる事は、全く別の話です。
それこそ、芍薬甘草湯がふくらはぎを太くする訳ではありませんから。


暑さが強くなると、身体に熱が籠もりやすくなります。
先人の知恵に学びつつ、暑さの直撃は避け
熱を籠もらせない工夫を心掛けましょう。

人の身体は、血流をコントロールして身体の熱を逃がします。
血流に余力がある人ほど、暑さ(もしくは寒さ)に強い。
漢方では、体内の血流量は肝が管理するとされ、
簡単に言えば、肝の働きが良い程(肝が貯える血液が多いほど)
暑さに対応できるようになります。
本格的な暑さに先駆けて、肝の養生を心掛けるのも有効です。

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もっとも、仕事や生活スタイルの都合上
暑さの直撃を避けるのが難しい人もいます。
体に暑さが籠もりがちなら、開竅薬の牛黄の出番。
気つけ薬の働きもある牛黄は、暑気で滞った血流を整えつつ
内に籠もった熱を逃がしてくれます。



昨日までの雨から一転、ものすごい快晴。
このメリハリに気持ち良さすら感じるのは
自分だけではないと思います。

天気のメリハリを、気持ちのメリハリに代える。
個人的な見解ですが、人の本質は
曇天なときにどう振舞えるかで決まってくると思います。
晴側に振舞うか。雨側に振舞うか。
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晴から雨に変わるときと、雨から晴に変わるときは
同じ曇天でも、性質は180度違います。
晴⇒雨⇒晴と天候の変化を経て
元々の場所に立ち戻れているか。
雨のどんより感に引きづられていないか。
それこそ、せっかくの晴れなのに
まるで雨の日のような暮らし方に陥っていませんか。

けれど、晴れだから外に出ましょうというのは
晴れに引っ張りまわされているようで、良い印象は受けません。
そういう人はむしろ、晴れの日に背中を押してくれる
存在が必要なんじゃないかと思います。
背後霊?・・・違います。



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