【散剤】
今から2000年前に記されたとされる古典『傷寒論』に収められた処方はほとんどが〇〇湯といった煎じ薬です。しかし他の文献等を調べた人の話によると、当時『傷寒論』の煎じ薬の比率よりも大きな割合で△△散といった煎じないで服用できる散剤が多数利用されていたとのことです。
それはそうでしょう服用までに30分くらいはかかる煎じ薬よりも飲みたいと思ったその時に服用できる散剤の方が便利なことは言うまでもありません。五苓散などはその代表処方でしょう。五つの生薬の粉末で構成されます。四つの生薬の粉末は製品として販売されていますが、ひとつ自ら粉砕機で粉末にし篩(ふるい)で粒度を調え無くてはならずとても手間がかかりますが、その五苓散を本日作りました。
・咽が乾く
・吐き気がある
・おしっこの出が悪い
・頭痛がする
といったときに服用します。
更に便利な使い方として二日酔い、或いは二日酔い予防に効果があります。
お酒を飲む、或いは二日酔いの時の頭痛には良く効きます。
そりゃ勿論エキス剤よりは原末の五苓散の方が良く効くのは言うまでもありません。
良く効く漢方の散剤・原末
長全堂薬局 (山口県萩市)
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更新日: 2017/09/30 |