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今回は切診編です。

患者様の身体の状態や悩み、症状を聞くことは
東洋医学では当然の事です。
もちろん、その情報こそが最も重要なのですが
それ以外にも患者様の状態を確認する方法として
望診、聞診をご紹介して参りました。

最後の情報が、この切診です。

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切診とは、患者様の身体に触ることによって得られる情報の事です。
脈診や切経診、背候診や腹診などがあります。

脈からは身体の中の内熱の状況や気滞の状態など
様々な事が分かりますし、経絡を触る切経からは
十二経絡のどの経絡の状態が悪いか分かりますし
背候診からは、各経絡の兪穴の状態を把握することで
経絡の状態をある程度把握することが出来ますし
腹診からは、腹部の状態から
腹満や心下痞などの状態が把握できます。
当店は鍼灸師が常駐していますので
これらの方法は全て必要に応じてさせて頂いておりますし
他にも徒手検査法などの現代医学の手法も用いて
出来るだけ正確に状態を把握しております。

このように、患者様から聞き取る情報以外の情報も集め
長年の経験や、古典の情報
中医学の知識、和漢方の知識を複合的に照らし合わせて
『証』と呼ばれる患者様の体質を把握し
それに応じた漢方薬を提案させて頂く。

ここまでやって初めて
漢方薬は本来の力を発揮出来るわけですね。

簡単に
『風邪だから葛根湯、それで効かなきゃ麻黄細辛附子湯か麻杏甘石湯』
ですか?

そんなチャート式の方法であれば
漢方薬なんて誰でも出来ます。
それこそ、医師も薬剤師も要らないでしょうし
複雑な東洋医学の勉強なんてする必要性も無いでしょう。

気軽に漢方に触れて頂きたいというのは確かなのですが
あまり気楽にしすぎますと、逆に悪化してしまうことにもなりかねません。

漢方薬をやってみたいという場合は

是非、餅は餅屋を忘れずに!

漢方薬は漢方専門薬局や漢方専門医をお尋ねください。

<ダイエットコーナー>
前回から始まりましたダイエットコーナーですが
防風通聖散の影響により
被験者のポンポンが度々痛くなるため
防風通聖散によるダイエットを断念致しました。
なお、始めてから1ヶ月ですが
体重は500gしか落ちてません。
このまま続けると痩せたかどうか分かりませんが
とりあえず、1ヶ月では誤差の範囲内しか痩せなかったと
報告させて頂きます。

次回以降は、被験者の証に合った漢方薬を服用し
検証することになります。

86.5kg→(1ヶ月)→86.0kg

少しずつ改善されたようです。
このお店は?…
 2015/02/10 
60代以上の女性

少々遅くなりましたが
本年も紀三井寺漢方研究所 紀三井寺薬局
紀三井寺鍼灸按摩マッサージ院共に、宜しくお願い致します。

今年も少しでも皆様のお役に立てるよう、日々精進していく所存です。
あと、今年は、漢方鍼灸でダイエット実験を敢行致します。

当店ご自慢の豚、菊谷岳司氏(永遠の30才)が
身長172.5cm、86.5kgという体型から
漢方・鍼灸を使ったら痩せることが出来るのか?
を検証する予定となっております。

予定としましては。

1.防風通聖散の検証(1~3月末)
2.体質に合った漢方薬での検証(4~12月)
3.耳鍼(飢点)での検証(4~12月)

となっています。
条件ですが・・・

1.運動は一切行わない。
2.食事療法は、1週間のうち5日間普通に食事をし
2日間は1日のカロリーを600Kcalに抑える。

運動を行わないのは、運動をしてしまうと
運動で痩せたと解釈出来るからです。
やはりダイエットを効率的に行うには
運動+食事制限であることは明確です。
ですから、運動を行わないことで
漢方と鍼灸が、本当にダイエット効果があるか検証出来ますよね。
食事に関しては去年一年間やっていた実績がありますので
それと比較検証可能です。
上記条件のみで、去年一年間検証した結果
89kg→83kgまで落ちました。
ちなみに、去年食事療法を開始直後3ヶ月で3kgも痩せています。
しかしながら、年末年始の不摂生の結果
なんと3.5kgのリバウンド(泣)

というわけで、毎月体重の実績を書いていきますので
楽しみにお待ちください♪

さて、風邪の人が来てから、まだ相談も始まっていないところから
すでに情報を集め始めている当店の相談。
やっと患者さんが話し始めますよ。

» 続きを読む

患者さん『センセ、風邪引いたかも・・・』
私『そうですか、それは大変』

さて、会話がスタートしたかと思ったら
この時点ですでに情報収集が始まっています。
声の張り、調子、口臭等からも情報は沢山あります。
例えば、声がかすれていたら、咽喉が痛いのか
咳がヒドイのか等が分かりますし
声に張りが無ければ、疲れていたり、元気が無かったり
悩んでいたりといった情報が手に入りますし
声の大きさからは、その人の精神状態や
その人の性格が読み取ることが出来ます。
口臭からは、漢方医学で考えた場合の調子の悪い臓腑が分かりますし
便臭や小便臭をお教えいただければ
そこからでも漢方医学で考えた場合の調子の悪い臓腑が読み取れます。
当然、便臭や小便臭からは現代医学でも病名の類推が出来ますけどね。

こういう音や臭いから情報を得る方法を
漢方医学では聞診(ぶんしん)と言います。

個人的に、初回相談時は大きな情報にはなりませんが
二回目以降は絶大な情報となるのが、この聞診です。
特に電話の声、当然鍼灸や按摩
お薬を取りにお店に来られた際にも、重要な情報となります。

初回相談時と声の調子やトーンの大きさが異なるだけでも
体調の変化が分かりますし
何かに悩んでいたり、何か体調が悪かったりも感じることが出来ます。
鍼灸や按摩ですと、施術前と施術後に
声の調子やトーンが変わったりする人も数多くいますので
こういう事からも体調の変化を感じる事が出来ます。

もちろん
「声の調子が変わっているから主訴は悪いままでも体調は良くなっている!」
とは考えていませんし
当然主訴が良くならないと良くなったとは考えちゃダメです。
ですが、あくまでの一つの目安にはなります。
もちろん、私の目安であって
皆様の目安ではないので、その辺はご安心ください。

さて、漢方医学でいう聞診の重要性について
皆様ご理解頂けましたでしょうか?

さて、ここからは風邪の場合、実際に漢方医学ではどうするのか?
を説明していきましょう。

予め断っておきますが、これはただの一例に過ぎませんし
実際の臨床現場では、これら全てをせずとも
経験知識が豊富になればなるほど
簡便化出来るという先生も居ますし
経験知識が豊富であれば
問診だけで十分という先生や
その逆に、経験知識が豊富であれば症状を聞くこともなく
患者さんが悩んでいる全ての症状を的中させるという先生もいらっしゃいます。

あくまでも、これは私がやる場合・・・という意味ですので
くれぐれも他の先生と比べないようにしてくださいね。

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さて、風邪の人が来たら
まず最初に行うのは、その人を眺める相談
つまり、漢方医学で言うところの望診(ぼうしん)です。

望診からは様々な情報が手に入ります。

顔色が赤ければ、熱がある可能性がありますし
顔色が青ざめていれば、吐き気や胃腸の具合が悪いとか
食欲が無いかもしれないという情報が手に入りますし
目に力が無ければ
相当疲れていたり症状が重かったりする可能性がありますし
目に力があれば体力はある
または、精神的には病んでないことが分かりますし
相談室に入っていく歩行動作や
相談室での挙動だけでも
右足が痛いのか左腕が痛いのか
膝関節が痛いのか等も分かりますし
舌の状態を診れば
漢方医学的にどういう邪にやられているのかが分かります。

顔つきや年齢からは
その人の性格や精神状態を推察することも出来ます。
2代目からはよく言われました。
『人間40歳を超えたら顔に責任を持て』と。
それほど情報の宝庫です、顔って。

漢方医学では主に、顔を診る顔面診(がんめんしん)
舌を診る舌診(ぜっしん)がよく使われますが
身体の挙動や態度、目の状態からも色々な情報が読み取れる。
ですから、当店では必ず初回相談時は
来店して頂くようにしているわけです。

「何故初回相談時だけなの?」
「初回相談時以外はこういう情報はいらないの?」

本音を言えば、望診の情報が欲しい時もあります。
ただ、一度見ておけば、お薬を取りに来る際
初回との変化は分かりますし
皮膚の疾患の場合はともかく
他の場合は、症状の変化からでも
状態が良くなっているか否かは分かります。

ですから、2回目以降でも
お電話での相談だけではどうしても分からない場合のみ
一度来てもらうようにお伝えたりすることもあります。

漢方医学における望診の重要性
皆様にご理解いただけたでしょうか?


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