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年内は、12月31日(木) まで営業 いたしております。
 (30日(水)は、午後7時まで31日(木)は、午後5時まで 営業いたします)

1月1日(金) ~ 1月4日(月) までお休み をいただき、

年始は、1月5日(火) より営業 いたします。

本年中のご来店に感謝し、来る年が良き年となりますようお祈り申し上げます。

 風邪はカゼと読みますが、漢方ではフウジャと読んでカゼなどの病気の原因となる病邪を意味します。風邪がひきおこす病気は、発病が急で症状の進行が速いのが特徴です。カゼの治療では、この風邪による病気は風寒、風熱、風湿などもう少し細かく分類されます。風寒によるカゼは発病の初期にゾクゾクと寒気があるのが特徴です。その他発熱、頭痛、鼻水、咽痛などの症状が出ますが、インフルエンザでは全身の関節にこわばり痛みが現れます。漢方ではこの時、病気はまだ身体の浅い所にあると考え、発汗により体表の風寒邪を発散し症状を改善します。葛根湯や麻黄湯はこの代表です。しかし汗はダラダラ流れるほどかいてはいけません。汗と一緒に元気も消耗されてカゼは改善されません。また汗が出ていても発熱などが改善しない場合や、横になっていたい、倦怠感が強いなどのカゼでは身体の元気が衰えているため、無理に発汗剤などで発汗すると、さらに元気を衰えさせて、カゼをこじらせてしまうので注意が必要です。この場合は元気を補いながら風寒邪を発散する薬を使います。またこのような時は薬を服んだ後に熱いお粥を食べるなど薬の働きを助けてあげることも大切です。身体を暖かく安静にし、胃に負担のかかるものは避けて、消化がよく暖まるものをとりましょう。
 悪寒、発熱などのカゼ症状は、病気に勝つために身体が治ろうとする治癒反応ですが、不快な症状でもあります。しかし強い薬で一気にウイルスと戦うための発熱を下げてしまうと、免疫力は低下してダラダラと治りが悪くなったりします。一気に症状を取るのではなく、人間が本来持っている病気を治す力、治る力を高め、治せる身体にしてあげることが大切です。漢方薬はカゼ治療において一日の長が有ります。カゼは年齢や体質の強弱、食生活などの違いにより症状は様々です。その時の病態に合った漢方薬を選んで服用することが大切です。ご相談ください。

 四季の気候が人間や生物に与える影響を研究する生気候学という分野が今日ありますが、人と自然のつながりを重視してきた漢方では、昔から春(風)、夏(暑熱)、長夏(湿)、秋(燥)、冬(寒)という四季の気候変化が人や動植物の生命活動と深く関連していると考え、さらに”水はよく舟を浮かべるも、またよく舟を覆す”の例えがあるように、生命を育むこれらの気候変化は、場合によっては病気の原因である邪にも成ることを重視してきました。
 日本の梅雨時もジメジメ、ジトジトして湿気の多い気候ですが、体が外の湿邪の影響を受けると、ある体質の人に、だるい、疲れる、眠い、胃がもたれ食欲が無い、浮腫、下痢、筋肉のこわばり、引きつり、頭重、関節痛などの症状をひきおこします。逆に梅雨時にこれらの症状が現れたら原因として湿邪を疑い、湿邪を取り除くことを考えます。
 ではどのような体質の人が湿邪の影響を受けやすいのでしょうか。この湿邪は特に内臓の”脾”の働きを障害する特徴があります。”脾”はからだの中心にあり飲食物から栄養を取り出し全身に送り届けたり、水分の代謝も司っています。また”脾”の元気は全身の元気の源で”後天の本”といわれています。日頃、食事が不規則であったり、冷たい物をとり過ぎてお腹を冷やしたり、脂っこい物、甘いもの、酒などを暴飲暴食して”脾”が弱ると水湿が体に停滞して、お腹の元気が損なわれ、体表に元気が届かなくなるため、外の湿邪に犯されやすくなるのです。さらに”脾”が弱り湿が停滞していると、本格的な夏の暑さがおとずれると、熱を発散するためのエネルギーが不足して熱が体の中にこもり熱中症発症の原因となります。先人は「体に水湿の滞っている人は、必ず脾の元気が弱く夏の暑さにも犯されやすくなる」といっています。
 日本は回りを海に囲まれていて潮湿の影響を受けやすく、胃腸の弱い人が多く見られます。さらに最近は自動販売機がどこにでもあり、冷たい飲み物が買えますが、脾虚体質の人では特に冷たい緑茶やビールのがぶのみはお腹を冷やし、脾虚となりやすいので注意が必要です。この時期の健康にはあたたかいお腹を保つことが大切です。

 当店はおかげさまで創業60周年を迎えました。これからも人類叡智の結晶である漢方のすばらしさを通して皆様の健康づくりのお役に立てるよう研究、努力してまいります。どのようなことでもお気軽にご相談ください。どうぞよろしくお願い致します。

たかが便秘、されど便秘。

便秘は日常的に見られる症状で、病気といえるほどのものではありませんが、大腸がんなどの病気がかくれていることもあり、あなどることはできません。

しかし便秘の多くは器質的病気のない機能性便秘で、これに対して現在センナの製剤や酸化マグネシウム製剤が多く使われていますが、服用しても満足のいく快便が出ないことも少なくありません。

快眠、快食、快便は健康のバロメーターといわれていますが、快便とはどのような状態でしょうか。

最も大切なのは便の性状で、硬くなく、ゆるくもなく、よくバナナのようなのがよい便とされています。
適度な硬さと量があってスッキリ排便できるのが理想的です。
快便は腸内細菌が元気で健康な証です。毎日出さないとよくないと思い込んで下剤を服用する方もいますが、排便の間隔は個人差、年齢差などもあり2日〜3日に1回でも快便であれば問題はありません。
反って下剤を服用して軟便、下痢便にすると腸はダメージを受け、腸内環境が悪化して悪玉菌が有害物質を生成するようになります。
バラエティーの少ない今の便秘治療にたいして、漢方ではそれぞれの体質や症状に応じていろいろな病態にたいする漢方薬が用意されています。

:)1 肥満症、暑がり、汗かき体質、辛い物、肉、味の濃い物などの過食で腸に熱がこもり便秘するタイプ。大黄、芒硝などの瀉下剤の入った漢方を使う。
:)2 イライラ、憂鬱、焦燥感、不安感など精神的ストレスの多い人では、腹部の自律神経が失調してお腹の張り痛み、コロコロ便、下痢と便秘を繰り返すなどの症状が出やすくなります。このタイプには柴胡、枳実、厚朴、芍薬など腸の働きをスムースにするものが入った漢方を使います。
:)3 お年寄り、胃下垂などがあり、元気のない、いわゆる弛緩性便秘とよばれるタイプ。腸管の筋力が弱いため便が停滞し、数日出なくても苦痛はなく、出口だけ硬いことが多い。黄耆、白朮、甘草などで脾胃の元気を補う漢方を使う。
:)4 弛緩性便秘の人で、寒がりで手足の冷えが強い人では粘土状の便で排便が困難になることがあります。乾姜、山椒などお腹を温める漢方を使います。
:)5 老化などにより体液が減少し、腸管内も潤いがなく便がスムースに出にくいタイプ。麻子仁、杏仁、桃仁など潤腸作用のある生薬の入った漢方を使う。

便秘の改善には主食、副食をバランスよく規則正しく食べること、ゆっくり排便するゆとりをもつなど、生活習慣が最も大切なことは言うまでもありません。
実際にはもっと様々なタイプがあり、段階的に薬を変えながら改善に導く場合も多く、日常生活、食生活の改善もふくめて、よく相談されて服用すると良いでしょう。


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