塩味がする味覚異常と物忘れが激しい臨床一題
物忘れと腰痛と味覚異常をともなった病状の 命門堂 漢方薬局 の考え方
《素問・痿論》
「肝気熱するときは則ち胆泄し、口苦く筋膜乾く。筋膜乾くときは、則ち筋急して攣す。発して筋痿となる」
「腎気熱するときは則ち腰脊挙がらず。骨枯れ髄減ずる。発して骨痿となる」
《素問・奇病論》には「病口甘者、名曰脾疸」
この人の舌縁部位の舌下に沿って暗褐色の血包が多数存在し、瘀血病証が明らかにあり。脈は沈弱渋で遅脈で気虚血滞が強くあり。問診より産後回復が悪かったことと、
40才すぐに生理がなくなく、ホルモン剤で無理に生理を生じさせて、余裕のない腎を酷使させて、補血補腎することなく陳旧化した瘀血が衝任腎脈空間に置き去りにされていると思われ、脈間の気血交流がか細くなり弱脈となっています。“鹹味は血に走る”また血の味は鹹味から、下焦瘀血により血脈を主る心の苗である舌に鬱滞した血の味の鹹味が浮き出ていると思われる。
気虚瘀血による絡脈閉阻による腰痛及び物忘れが激しい又、眼精疲労が症状となっています。
気益活血を主法とする
味覚異常と物忘れ
命門堂漢方薬局 大阪店 (大阪市都島区)
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更新日: 2017/08/18 |