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春はのびのびがいいですね。ただこの時期三寒四温で体調を崩す人が多いです。これらは四季折々の気の出入りがうまくいっていなかったために、あると述べています。
行過ぎた暖房、冷房、餓えを前提とした生活にない飽食生活からの充電放電がない、鈍くなった肝臓から、低体温の子供がふえたり、不妊で高温期が上がらない現代人に、漢方の古典の有名な本ではこう解いています。

 【素問・六微旨大論篇第六十八】
「岐伯曰、出入廃、則神機化滅、昇降息、則気立孤危。故非出入、則無以生長化収蔵。是以昇降出入、無器不有。故器者、生化之宇、器散則分之、生化息矣。故無不出入、無不昇降。化有小大、期有近遠。四者之有、而貴常守、反常、則災害至矣。故曰、無形無患。」

《訳》出入がなければ、活動の主宰は壊滅してしまい、上昇や下降がなくなれば気の勢いも崩れ去ってしまいます。この故に進退や出入がなければ、生まれ、成長し、花が咲き、実を結び、そして潜伏するという生命現象もなくなってしまいます。いかなる形体もすべて気の昇降や出入をもっており、それゆえ、形体はとりもなおさず、一つの生成化育の世界なのです。もし形体が崩壊してしまえば、生成化育もやはり停止してしまいます。だから形体を備えたいかなるものも、気の昇降出入していないものはなく、それらの間には生成化育の大小とその時間の長短の区別があるだけなのです。それとともに気の昇降出入によって正常な状態を保持することが必須でもあり、そうでなければ災害にでくわします。ゆえに「形体がなければ災害もない」という言い方があるのです。

形あるものはいつかは崩れますが、若々しさを保つには、しっかり食べてよく動き、排便をしっかりする。まずは当たり前のことができにくくなくなった現代生活を考え直す必要があると思います。

胃癌摘出後の体力低下と食事をすると腹満で便秘と下痢を繰り返す人に
補腎(陽)の生薬を加えてより効果が出た。
「素問水熱穴論」に「腎は胃の関なり、関門利せず、故に水聚まりて其の
類に従うなり」 とあり、腎気が化するときに則ち二陰(大小便の竅)
通ずるとあり、腎気化せざるときは則ち二陰閉じて、閉じると胃が上満
すると書かれている。 よって腎気がしっかりしていれば胃気の働きが
スムーズになるとの教示している。

女性68歳(62歳来局)
49歳 胃癌で半分以上胃の摘出。一部リンパ。胆嚢摘出。
それ以来ガス腹満・便秘・下痢を繰り返す。食事するとすぐ腹鳴して嘔気。
排便後の腹痛。低血圧で朝がおきにくい。
整形では骨密度低く、アクトネル服用。病院から加味逍遙散エキスが出て
いたが調子が良くない。
大建中湯や補中益気湯なども服用したが、そんなに効果があるように思えない。

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<舌> 舌中央前半からW字裂紋 中央~根が舌肉が裂紋萎縮して脾陰の陰傷
で乳頭は小粒退縮 舌縁も鋸状で肝陰虚 苔は少なく、舌中~左側に淡黄残存
して湿濁不化。 湿痰象からの暫時 半表半裏から裏に入り臓結して傷陰経過
をたどった象と考える。

<弁病体質>気陰両虚 湿濁不化 (脈は虚弦で按而無力)
啓脾湯と平胃散での対応である程度の主訴は改善したが、便通が不安定で
食べてすぐ下痢になったりすることもあり、友達との旅行でのお泊りが
できないと嘆いていた。
その時に 「腎は胃の関門也」が浮かんだ。
鹿茸の「崩漏帯下、陰疽不斂及久病虚損等症」である。脾の脂膜が傷んで陰疽
の状態で久しく傷口は収斂しないから下痢になるものに鹿茸を用いることと
解釈した。
結果は?オーライだった。便通が安定して、排便後の腹痛も無くなり、体重も
増えて体力がついてきて、仲良しの友達と韓国旅行に行けるようになったと
喜ばれた。その後3回も韓国に行かれている。旅行中の便秘・下痢腹痛で
トイレを探す気持ちの不安もなくなり海外へ行けるようになり喜ばれた。

※鹿茸
[主治]
腎虚、頭暈、耳襲、目暗、陽痿、滑精、宫冷不妊、羸瘦、神疲、畏寒、
腰脊冷痛、筋骨痿軟、崩漏帯下、陰疽不斂及久病虚損等症。

※原蚕蛾
「主治」
陽痿遺精,白濁,血淋,金瘡出血,咽喉腫痛,口舌生瘡,痈腫瘡毒,凍瘡,蛇傷。

桜の開花予想が聞かれる頃になりました。この時期は春の陽気を感じる日中に比べて、夜間はまだまだ寒く感じます。また「春に三日の晴れなし」といわれるように気象変化が大きいのもこの時期の特徴ですね。
昔から春は情緒不安定になりやすい季節といわれています。それは冬から春へと気候が変わるとき、自然の陽気が上昇するとともに人の陽気も同じく上昇するからだと中医学では考えるからです。 陽気の上昇が過剰になると躁状態、逆に気の不足によって十分に上昇できないと相対的にうつ状態が出やすくなります。

五行による五臓と季節の組み合わせでは春は肝と関連します。肝はストレスによる影響を受けやすい臓器。春は気候における寒暖差だけでなく、新年度や新学期などの新生活が始まり、期待や喜びの半面、それに対する不安も抱く時期。環境の変化が大きいゆえのストレスによって情緒不安定になりやすいのもうなずけます。

ストレスが多く交感神経が緊張した状態は中医学の肝気欝結に通じる考えです。

肝は樹木のようにのびのびとし、発散することを好みます。ストレスのため肝が十分な役割がはたせず気の流れが欝滞してしまうと、憂うつ・楽しくない・イライラ・胸苦しい・ため息などが現れます。さらに肝の気・血の量が不足して働きが低下すれば、興奮しやすい・怒りっぽい、逆に落ち込みやすいといった症状がみられます。この状態が続くと相生の関係である腎にも影響を及ぼします。気が不足すると血や津液もつくられなくなり、生命力を表す腎の力も低下し、不眠や足腰のだるさなどにつながります。

湿邪も気を滞らせる大きな原因です。冷たい飲み物や生野菜のサラダ、果物など身体を冷やしてしまう飲食物を必要以上に摂ることは湿邪を招いてしまいます。

緊張状態が長く続くと呼吸が浅くなり横隔膜の動きが悪くなってさらに気が滞ります。そんな時の「ため息」は無意識のうちに呼吸筋の緊張を緩めているのだと思います。

だからこそ、普段から養生を心がける事はとても大切です。

すこし早起きをして朝の光を浴びながら散歩をしてみてください。新鮮な空気を取り込んで横隔膜を動かすことで肝の気のめぐりがよくなり一日快適に過ごせると思います。

疲れた身体を休めるために朝はゆっくりと眠りたいと思いますが、お休みの日などにためしてみてください。気分が塞いでいるときには特にお勧めです。

前向きな思考は活性化した柔らかい頭に宿ります。
精神の働きは精・神・魂・魄・意の五つに分けてそれぞれ五臓に対応しています。神経、知識といった脳の機能が活性化するためには五臓が正常に働くことが必要で、そのためには十分な量の気・血・水がスムーズに身体をめぐっていなければなりません。中でも生命力との関わりの深い腎は特に重要だといえます。「腎は髄をつかさどる」、髄とは骨髄のみならず脳脊髄系の中枢神経を指します。腎が弱まると、腎に関する「恐」に対する感情が過敏になり、不安と悲観が強くなって意欲が衰え集中力も低下します。さらに脾胃も弱ると対応する「思」が敏感になり、強い意志を持ち続けることができなくなり根気がなくなります。

日常生活での心の養生には食事が大切です。気の量を増やすためにはしっかりと食べなくてはなりません。

タラの芽・にんにくの芽・つぼみ菜・たけのこなどの春野菜には脳機能を活性化させたり、ストレスを抑制する、などの報告もあるようです。旬の食材をバランスよく適量いただく。冷たい飲み物は胃腸が冷えてしまいます。理想は腹八分です。

食養生と呼吸法を取り入れると漢方薬の効果も最大限に生かすことができます。

心と身体のバランスを整えて楽しい新年度を迎えてください。

3月になり、寒い日々の中にも暖かく春を感じる日が少しずつ増えてきました。

先日、3月5日は二十四節気の一つ『啓蟄(けいちつ)』でした。その期間は春分の前日、3月19日までです。
啓蟄(けいちつ)の啓(けい)は「開く、解放する」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が徐々に暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じて目覚め、穴からはい出て活動を始める頃を意味します。虫だけではなく、土の中で息をひそめていた植物も次々に芽を出し始めます。


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自然界の動植物と同じように、人間の体も冬の寒さで縮こまっていたのが、春の陽の気が高まるにつれ新陳代謝が活発になっていきます。
東洋医学では、春は五臓でいう「肝(かん)」と密接に関連した季節です。「肝」は血の貯蔵や調節機能の他に、自律神経系の働きを担っているため、影響を受けて精神的にイライラしたり、落ち込んだりしやすくなり、めまいやのぼせといった症状が起こりやすくなります。

また、春は「春一番」に代表される風の強い時期であり、自然界の邪気「風邪(ふうじゃ)」が原因で病気を引き起こしやすい季節です。風は陽の邪気で上に上がりやすく、人体の上部(頭部や顔面など)に症状が出ることが多く、風にのって飛んでくる花粉が体に侵入することで起こる花粉症も「風邪」の1つです。

花粉症の代表的な症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまりは、外部からの影響を防衛する体の力である「衛気(えき)」の低下によって体に侵入した外因(花粉)が、「痰湿(たんしつ)」と結びついて起こると考えられます。痰湿とは水毒とも言われ、体の中の余分な水分の滞りのことを言います。漢方薬による治療ではこの痰湿を取り除く効果のある生薬が中心となった処方がよく使われます。

花粉症には「小青竜湯」という漢方エキス剤が有名ですが、「小青竜湯」は色のない水っぽい鼻水や鼻づまり、くしゃみなどに効果的で、からだを温めて冷えを取り、体に溜まった余分な水分を取り除く効果があります。舌の色が白っぽくて舌苔も白い、冷えの強いタイプに適した処方です。

一方、黄色味がかった色の濃い鼻水、強い鼻づまり、目の充血やかゆみ、口の乾燥感などが主たる症状で、舌の色も赤くて、熱のこもったタイプの人には「小青竜湯」ではなく、「荊芥連翹湯」や「辛夷清肺湯」などが適しています。「荊芥連翹湯」は痰湿を取り除くと共に、体を潤しながら熱を冷まし、炎症を鎮める効果があります。また、「辛夷清肺湯」は鼻づまりやこもった熱を取り除く効果のある生薬が多く配合されています。

過労や寝不足、ストレス等で衛気が低下している人や、もともと体の抵抗力の弱い「気虚(ききょ)」の人では風邪が侵入しやすく、花粉症の症状も強く出やすくなるので、胃腸の働きを高めて体の内側から衛気を補う「補中益気湯」などを用いて防御力を高めることも効果的です。

この季節、溜めてしまいがちなストレスは早めに発散し、しじみや菜の花、春菊など旬のものを食べて肝を養い、深呼吸やストレッチなどで気の流れを良くして、伸びやかな気分で春を過ごしましょう。

臨床上で生理痛や不妊でこられる患者で良くみられるのが、へその周囲が肩こりのように堅いしこり(血積)があり、押さえると強い痛みがあり、さらにその周囲はちゃぽちゃぽ(水飲)としている女性が多くみられます。

これは人体の中央にあることで、上下内外の通路障害となり、気・血・水の流れを悪くして、気が逆らって、横隔膜の連動を悪くしていくと過呼吸症状や、息苦しさを生じたり、さらには不安感になり、狭い場所でのパニック症候になったりします。

水と連れもってくると気水が連動して、鼻漏や鼻炎、咳喘、面の浮腫など、さらに血も連動すると、首肩凝り固まり、のぼせ頭汗となり、血は降りにくくなり、生理が遅れてきます。

水気が肌にあふれると、身体が重だるく、倦怠感を覚えます。脈をみると湿気の重みで押さえられるため沈んだタイヤの空気が抜けた緩脈がみられます。

水気は一部、下へ流れて、大量のオリモノに逃げたり、下肢浮腫となったり、水飲の重みで子宮後屈になったりして、ますます、骨盤内の血の還流を悪くさせる腰痛と考えます。

つまり、へその下が、糸がもつれた様に微小循環の流れが悪くなった人は、子宮→ヘソの下→肝臓への血液還流が悪くなり、生理量が少なく、生理血が暗い色合いで粘性で血塊が多くなり、漢方医学でいう「通ざれば即ち痛む」で生理血が満ちてくるにつれて、生理前緊張症として内膜に連続する隔膜上下に様々な症状を訴える事になります。

舌では瘀点や舌暗で鉄さび色の舌がみられてきます。

生理痛の方、不妊でお困りの方ご相談下さい。


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