• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

インフルエンザやマイコプラズマ肺炎の記事を新聞で見かけるようになりました。
中医学では同じ症状・病名であっても異なった治療法を行うことがあります。 体質によって食、生活面での養生を見直し漢方の内容につなげます。逆に異なる病気や症状に対して同じ方法を採ることがあります。
表に出ている症状に対して、体質が異なれば治療として採る方法は異なり、症状が異なっても体質が似ていれば基本となる方法も似たものになります。これは西洋医学との考え方の違いだと思います。
なぜかというと、症状があらわれる原因は体質の不調にあると考えるからです。体質が改善されなければ、いくら表面の症状を治療しても再び同じ症状が現れます。場合によっては以前よりも悪化して出てくることもあります。
なぜ不調になったのか、内因と外因から原因を探り、身体の中でどのような反応が起きて症状が表に出てきたのかを考えます。
古典医書の病理の項目に「それ邪(病気)の生ずるや、あるいは陰に生じ、あるいは陽に生ず。それ陽に生ずるものは、これを風雨寒暑に得、それ陰に生ずるものは、これを飲食居処、陰陽喜怒に得」とあり、身体の外側が風寒暑湿の侵入を許してしまい発病するもの、飲食・環境・感情が原因で内側から発病するものが書かれています。
病気に対する抵抗力がしっかりしていれば(正気が旺盛であれば)、邪気の襲来があっても邪正相争の結果、発病は回避され、それは邪と戦った後の回復力にも比例します。
したがって、様々な症状は正気が虚弱になり抵抗力が低下したときに現れるといえます。
他にも「邪の奏でるところ、その気必ず虚す」「正気内に存すれば、邪干(おか)すべからず」と論述されています。
体質の基本である気・血・津液、そして陰陽のバランスを日々の養生で整えましょう。
秋は燥邪を感受しやすい時期。「気」や外邪が入り込む口・鼻・咽・皮膚は肺との関わりが深いのでこの時期に肺の養生をするのはとても大切です。
肺は「喜潤悪燥」と表現され、潤いを好み乾燥を嫌うという特徴があります。
肺を潤す食材にはごぼう・レンコン・銀杏・ユリ根・松の実・きくらげ・山芋・梨などの旬のものです。 五行で表される肺に関係する色は白。 肺を潤す食材達が白っぽい色をしているのも面白いなと感じます。
肺気を養うのに適した時間帯があります。 肺経が旺盛な時間帯である寅の刻(3時~5時)です。 この時間帯に清浄で新鮮な空気の中で呼吸すると肺気が養われます。 少し早起きをして窓を開けて深呼吸すると、とても気持ちよく一日が過ごせます。薄っすらと汗が出る程度の軽い運動もおすすめです。
続く卯の刻(5時~7時)は大腸経が旺盛な時間帯です。 肺と大腸は表裏関係にあります。肺経から大腸経に流れ込んだ気が大腸を活発にさせます。この時間帯にしっかりと排便をすると身体の排毒になり肺や皮膚を清浄に保てます。
辰の刻(7時~9時)は胃経が旺盛な時間帯です。 胃経に気血が集中するため食物の消化が盛んになります。この時間帯に朝食をとると栄養を充分に吸収できます。巳の刻(9時~11時)は脾経が旺盛な時間帯です。 脾は消化・吸収・排泄を調整し気血を生み出す源です。清気を上げ濁気を下げ全身に気血を巡らせます。新陳代謝が増す時間帯と考えられます。
このように、鶏鳴時からお昼を迎えるまでの陽の時間帯に清浄な空気をたっぷり吸いこみましょう。 そして、お通じがあり、その後に朝食をとり、1日の活動に入るのが理想です。食養生では冷飲食や多飲を避け、満腹になるまで食べないことが大切です。
体質は長い生活習慣でつくり上げるもの。なにか不調を生じたときに薬に頼るだけでは効果を確実にはできません。
漢方では養生がなによりも大切であると考えています。

冷えについて

命門堂漢方薬局 神戸店 (兵庫県神戸市東灘区)

今年は10月に入ってからも温かい日が続いていますね。
来週の天気を見ても今週ほど温かくないものの、最高気温はまだ20℃を超える日が続きそうで、例年にない温かい秋のようです。
ですが、太陽の昇らない日はないように、必ず冬がやってきて必ず寒くなってきます。
そこで多くの方が訴える症状が”冷え”です。
漢方を飲もうと思っていない方も、特に足先はかなり冷たくなっている方も多いのではないでしょうか。
今回はその冷えについて書いていきます。
まず、なぜ冷えが起こるのかを東洋医学的にとらえると簡単に3つに分かれます。1つは身体を温めるエネルギー不足。2つめにエネルギーはあるものの、それを送る流れが滞っていて、局所的に冷えてしまう。3つ目に外的要因で冷える(例えば氷を触って冷える、冷房に当たって冷えるなど)です。
1つ目のエネルギー不足についてはそれぞれ五臓の陽気が関わる部分となり、細かくなるので、次回に持ち越します。
2つ目の流れの滞りについても五臓が関わりますが、これはイメージとしては気血水の流れを考えるとわかりやすいと思います。
まずは”気”ですがこれが1つめのエネルギーに直接的に関わるエネルギーの元となるものですが、これがストレスなどで自律神経のバランスを崩した場合に流れにすぐに影響が出ます。気というのは「名ありて形無し」と言われるように、軽く素早く体内を駆け巡っています。その一つの機能として温めるという効果がありますが、それが滞り、冷えを生んでしまうことがあります。イライラしたり感情を大きく揺るがすほどの精神的ショックを受けた時に手足が冷えたりすることがありますが、これはその気の巡りの滞りから冷えを生んでいるパターンです。

次に血の流れについて。西洋医学的に考えると、末端冷え性は血の巡りが悪いからとよく言われるように、血の巡りの悪さが先ほどの温かいエネルギーを運べず冷えてしまっています。これに関しては単純に血の巡りの悪い場合と、巡る血が不足していて末端までうまく巡れないことが多いです。経験上、後者の血不足からの冷えは多いです。特に細い若い女性はこのタイプが多いです。

最後に水の滞りからの冷えについてですが、人は6割は水で構成されているといわれているように、身体のいたるところにあります。生きているときはこれが体温36度ほどありますが、死んでしまうと冷たくなります。これは血が巡っていることもありますが、先に書いた気の巡りに大きく関わります。身体の大部分の水と一緒に気が温め、めぐるパワーを与えることで、人間という水主体の物質は外温と分けた体温を維持できるのです。逆に、水の滞りができてしまうと、寄り添う気の巡りも悪くなりつまり身体の中に水の滞りがあるということはそこが冷えやすく、温まりにくくなってしまいます。足にむくみがある方が同時に冷えることは、容易にイメージできることと思います。体温程度の水は放っておくと常温まで冷える、という形で、エネルギーを与えられなければ冷えてくるということです。

ですが、今書いた気血水それぞれの巡りの悪さからの冷えもあれば、外的要因で冷えたことにより内側の気血水の巡りが滞ることが逆接的に起こりえます。冬にしもやけになる方は冷えるから血が滞り、炎症を起こしてしまうように。クーラーで冷えを感じやすい方は、他の人より内側に滞りがあり、クーラー以上の温める力を回せないように、色々相互に絡み合っています。

また少し特殊ではありますが、身体の内部が熱を持っているために、逆に体の色々に熱を運ぶことができず、手足の冷え症状に感じる場合もあります。これは面白いことに、冷えが主訴でありながら、冷やすお薬を出すことで、患部に温かさを巡らせなければ改善しません。患部が冷えているからといって全て温めれば解決する問題だけではないのです。

長くなりましたが、今回はまず、この2点、巡りの悪さからの冷え、また外的要因からの冷えを書きました。次回は根本的に体から熱を生む機能が低下している場合についてを書いていきたいと思います。

脳梗塞後の頭痛 の命門堂 漢方薬局の考え方

《主訴》脳梗塞後の頭痛と頸椎ヘルニヤあり  糖尿病(軽度)  頭痛は天気などに連動して血管痛
上半身同じ姿勢を続けていると肩上部・上肢の重だるい束縛感で腕を取り外した いぐらいになる

◆一昨年脳梗塞で二度発症も軽度にすんでいる
【腹】左胸脇苦満  左胸肋下が腫れている 左右少腹硬満中脘痺塞
【舌】暗紅舌膩苔 舌下静脈強度鬱血 暗色血包多数
【脈】右弦硬渋長  左弦渋 左右とも寸盛尺虚


命門堂 漢方薬局 の 脳梗塞後の頭痛の考え方
→寸盛尺虚で上実下虚に弦長(大)で厥陰相火有余 で相火上炎しやすく、渋硬で気滞瘀血強く弦硬大で絡脈拘急を生じやすく、脳充血で渋硬で経脈の柔軟性がなく、相火有余で激情すると再度脳梗塞を起こす状況で、本人にその旨を話し「心穏やかにすること」をお話ししたところ、過去二回の脳梗塞も激情に触れた後だっただけに納得される。

頸椎ヘルニヤもそれに類するものと思われる。後頸部が褐色鬱血点が多数あり、厥陰相火有余がここに留滞して脳への昇降を悪くして、また相火有余による軟骨周囲の筋膜緊張から、形状維持に負荷させている。まずは絡脈絀急した状況に熄風通絡と養陰通絡を兼ね合わせ、頸部の鬱血を取り、上肢への血流還流を良くするを考える。

臨床1題 不眠症と鬱病の命門堂漢方薬局の考え方 
《主訴》◆不眠症(眠剤(アモバン)を服用しても3時間しか眠れず、
       レンドルミンを服用することあり
      ◆歩行時の下肢のしびれ(足痿) 夕方になると鉛をつけて
      いるように下肢が重く力が入らず
《既往病》糖尿病 高脂血症 副腎腫瘍(良性)
《愁訴》口渇があるも水分はあまりとらず口の粘り、便が細くすっきり
     でず、時に腹満 心煩上気下肢は冷える寝汗(頭・肩)に
     びっしょりと汗をかく、頭からもやもやして頭暈することあり
  一人暮らしで夜になると孤独と不安感に襲われる
◎●●病院  ノスカール キネダック メバロチン ガストローム ザンタック
◎●●クリニック  コンスタン レボトミン
それぞれ服用して血糖値は新薬でコントロールされている

【望面】上気のぼせ眼光不安で話し手に目をむけず、胆虚的でオドオドした感
【舌】紫>絳舌やや黄乾苔満布で不厚
【腹】心下満  
【脈】右沈短(動)数  左沈短(渋)細数
左短数で心煩心痛 渋細数で心損虚火 右短数渋で痰気食積で腹満あり 短動で驚悸・拘攣を生じやすい

◆短脈について
【脈決彙弁】「短脈渋小、首尾倶府、中間突起、不能満部」「短之為象、両頭沈下、而中間独浮也」
「短主不及、為気虚証、短在左関、肝気有傷、?短在右関、膈間為缺」
短脉は短無力は気虚で短で有力は気壅で気壅は宿食が消えず多くは痰飲、食積阻滞して脈道の伸びが悪くなる。患者は糖尿病、高脂血症を伴い黄乾苔があり、痰食は化燥して脾絡が枯燥してさらには相克の肝木が養えず胆気不足となっているようである。
胆気不足は不安感・不眠が主ですが、疲れやすい・口乾・口苦・眩暈・動悸・胃のもたれ、腹脹などあり、また「胆は決断を下す」で筋肉の支持する上で重要で、胆虚から俗に言う肝(胆)を冷やすことにより「腰が抜ける」「足腰に力が入らず」と言うことになる。
腹症では特記事項はなく、糖尿病の既往病はありますが、さほど強度の腎虚腰痛ではなく補腎を中心ほどの人ではないようだ。
脈数で胆虚不足兼虚火 (胆経原穴の丘墟圧痛)から足痿で上気心悸して下肢の筋膜への血の還流が悪く、所謂頭寒足熱ができず、不安・不眠・足痿厥冷と連関していると思われます。
弁証 胆気不足兼虚火 脾腎虚による足痿

臨床2題 不眠と鬱証の命門堂漢方薬局の考え方
<主訴>13歳から不眠で導眠剤を服用。現在まで服用が続いている昨年2月頃より 鬱状態がひどくなる。身体がだるくてしんどい。生理が遅れることあり。朝が起きれず学校は休みがちになる。肩凝りから頭痛でイブ鎮痛剤を服用。 帯下が多い上気のぼせ
アモキサン ノリトテン リーゼ デパス セジール
<舌>胖 舌先赤(心火) 淡紫あり
<腹>胸脇苦満 心下痞硬 水飲あり 臍周囲の気結 少腹抵抗あり
<脈>右沈軟 左沈細
舌先赤で心火が降りれない状況で鬱熱があるも脈沈で神経薬の飲みすぎで心腎交通の開達ができず、脈沈で閉証てきになりこれは薬による脈に変化していると思われます。生理が遅れているのも心腎不交で、さらに胸脇苦満で心下痞硬があり、肝鬱気滞による隔膜での升降不利があり、 沈軟で虚で脾虚水飲 左関沈細は肝鬱気痛も考えます。

命門堂漢方薬局の不眠鬱証の考え
「思いすぎれば脾を病む」気鬱が気結をつくり、臍中心の脾気が気結を生じること上下内外の気機疏通の不利が久しいところから、心神の不寧、肝血不足からの生理閉経など、広がってきていると考えます。治療の出発はど真ん中の脾胃から立て直すことから始める。本人に神経薬の離脱努力と目標を作りながら、二人三脚で一年以上はかかったが、現在すべての神経薬は廃薬するにいたる。生理は毎月あるようになり、勉強意欲が出てきている。このケースは何よりも本人の神経薬の服用に対する意識変化がキーワードで、本人が安易に神経薬を飲んでいたと語ることができることになったことである。本人の努力なしでは漢方オンリーでは難しい ことを痛感した。

脳梗塞後の頭痛の命門堂漢方薬局の考え方

《主訴》脳梗塞後の頭痛と頸椎ヘルニヤあり  糖尿病(軽度)  頭痛は天気などに連動して血管痛上半身同じ姿勢を続けていると肩上部・上肢の重だるい束縛感で腕を取り外した いぐらいになる

◆一昨年脳梗塞で二度発症も軽度にすんでいる

【腹】左胸脇苦満  左胸肋下が腫れている 左右少腹硬満中脘痺塞
【舌】暗紅舌膩苔 舌下静脈強度鬱血 暗色血包多数
【脈】右弦硬渋長  左弦渋 左右とも寸盛尺虚


命門堂漢方薬局の脳梗塞後の頭痛の考え方

→寸盛尺虚で上実下虚に弦長(大)で厥陰相火有余 で相火上炎しやすく、渋硬で気滞瘀血強く弦硬大で絡脈拘急を生じやすく、脳充血で渋硬で経脈の柔軟性がなく、相火有余で激情すると再度脳梗塞を起こす状況で、本人にその旨を話し「心穏やかにすること」をお話ししたところ、過去二回の脳梗塞も激情に触れた後だっただけに納得される。

頸椎ヘルニヤもそれに類するものと思われる。後頸部が褐色鬱血点が多数あり、厥陰相火有余がここに留滞して脳への昇降を悪くして、また相火有余による軟骨周囲の筋膜緊張から、形状維持に負荷させている。まずは絡脈絀急した状況に熄風通絡と養陰通絡を兼ね合わせ、頸部の鬱血を取り、上肢への血流還流を良くするを考える。


Copyright© 命門堂漢方薬局. All Rights Reserved.