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女性 48歳

《主訴》硝子体混濁と診断されて治療する方法はないとのことで ご相談を受けました
今年の夏ぐらいより右目の視力低下で日々によって変わる状況でしたが、ここ最近はずっと視力低下で一定しだして○○眼科クリニックで「硝子体の混濁のためであろうとことでステロイドと抗生物質の点眼薬が出されている。

過去15年前も二人目出産後に現在と同じくらい視力を失い、眼科では原因がわからず少しずつ回復した経緯があります。

元来から頑張り屋で、出産5回で子供が5人おり、夜間3.4時の営業の店舗を努めたりして現在も睡眠時間が3~4時間くらいで 食べたらすぐ眠くなるので 仕事に影響するとのことで夕食しか食べなかったりしています。

過去から貧血が強く 鉄剤を点滴したりしています。
冷房が弱く 腰痛があり 気力がうせる状況があります。生理も遅れがちで脾不統血で膜薄からか、生理出血が大量鮮やかであることもあります。

【面】痿黄で脱。(脾虚 腎陽虚) 面肌層も皺痩で 脾脂膜が萎えて、顔色が黄で脾虚の側面が強く出てい ます。 黒子が多い(腎虚)
【眼】眼力が失せている 眼目周囲は 上部は太陽経 コメカミは少陽経 下部は陽明経で三陽が集まっている所ですので陽気不足があり 食事するとすぐ眠くなる
【腹】臍横腎経圧痛 一部動悸
【舌】略淡~紫(気血不足・寒凝瘀血)
【脈】右 沈細微搏(脾 虚絡滞) 左沈伏細如糸(血虚・腎陽不足)

硝子体混濁の原因が炎症・循環障害・腫瘍・網膜変性・代謝障害からとすると
上記の漢方分析からですと循環障害が考えられ 脾虚で脂膜が痩せていることから考えますと漢方でいう三焦の膜腠が痩せて気血水を順行する空間が痩せていると考えられ、気血不足から目の上位まで注ぐには脈気が弱い状況もあり、貧血でありながら 生理出血が鮮紅大量であって 中医学でいう脾の不統血で血管膜も薄く透過性からの出血も考えられ、またもし眼底出血があれば、その後の硝子体の瘀血の代謝吸入の処理能力も 脈気から不充分と考えられます。黒子も微小循環の退廃と考えます。

漢方では益気が君 補血が臣 佐を通絡化瘀と考えます。
治方で益気化瘀通絡です。

当薬局では 鶏内金を良く用います。食品ですが
鶏内金は鶏の砂嚢の内壁です。 本経逢源には「眼目障翳を治す」 とあります。
一般には宿食や胸腹中の病塊や腫痛を消したり 膵石などにも用いられ 瘀積を良く消すので虚労病は血痺虚労でセットで金匱要略に納められており、虚労からの経絡に多く瘀滞があるのを益気しながら鶏内金で経絡の瘀滞を化す作用があり、硝子体中の混濁の瘀を取り除くと考えます。
生脈散(麦門冬・五味子・人参)で 脈沈伏の状況から脈気充足させ 黄耆・当帰で益気して目の上注と眼窩脈絡を通血しさらに熟地黄と山茱萸で酸甘で肝腎充足させて眼窩血流充足させ 枸杞子・菊花で細絡通脈させ 後の 瘀血をサフラン 気鬱を散らし血を調える鶏内金と併せて 目の細い血絡には重い駆瘀血剤では無効で 香りのある気味の軽いサフランが一番有効と考えます。

患者の感想は疲れが取れてふらつくなどの貧血症状が無くなり、視力だけでなく、目に力が出てきて、むさぼるように服用しているとの表現までされて「これが無くなるとガス欠する状態になる」と言われ現在も継続してのまれています。

PMS 月経前症候群

命門堂漢方薬局 神戸店 (兵庫県神戸市東灘区)

女性 40代
<主訴>PMS 左右耳前の痺れ(歯のしみることあり)
        左大腿部に朝方6時頃痺れる 現在もぼんやりと痺れる
①生理10日前より下腹部の張りを感じてくると下肢ふくらはぎの浮腫
②生理前軟便3日ほど 過食
③生理と同時に頭痛でコメカミ両方が押さえつける感
④生理痛は下腹部のキリっとする痛み 鎮痛剤服用
   
<生理環境>生理血塊が多い 不順はなし
<愁訴>顔がほてりやすい(汗・ホットフラシュ?) 水っぽい鼻水がでやすい
      腹が張ってガスがでやすい 夜間尿1回 背中・手足先の冷え
<腹>脇下硬い 右脇緊張 心下痞鞕気味で中脘~水分硬結動悸
<脈>左右 関のみ浮滑小 滑も軟(舌も軟)→気虚不能陰火の統摂によるのぼせ
    右関浮滑 脾熱縮食不化   左関浮滑 肝熱頭暈
<舌>
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<舌象弁証>四象弁舌;舌豆腐象と餠象混合(寒湿~寒痰)
寒熱弁舌:豆腐象で豆腐苔も微黄苔(虚寒証に湿中陰火あり)
虚実弁舌;虚 豆腐象(気虚)
       実 餠象(痰滞~食滞による微黄から虚火(陰火とくに瘀斑があることから
             衝任脈の虚火あり?)
臓腑弁舌;舌柔で臓虚
三焦弁舌;白多黄少柔苔(湿多熱少・湿漸化熱) 
瘀斑混在 舌正中に右側に傾斜 上歯T1と下歯T1のズレ

<弁証>心下~中脘に脾虚湿滞があり、中焦から衝脉~任脈の痰滞阻滞内陷により衝任脈血分への内陷から舌縁瘀斑を生じて衝脉~肝胆疏泄不利して上焦ではコメカミの頭痛や耳前の痺れ下肢では胆経への痺れ、湿濁内陷による生理前下痢と下肢浮腫を生じて一部衝任脈の湿中伏火が陰火となって生理前の過食や面上へののぼせとなっている。

女性 30歳
<主訴>不妊症 学生の頃より生理不順(子宮内膜症) 結婚し不妊治療開始

<経過> 生理不順(子宮内膜症)でピルを服用
    10年後 潜在性高プロラクチン血症
    11年後 多嚢胞性卵巣
    12年後 内膜症 チョコレート嚢胞を腹腔鏡手術
    LH数値低く 高温期 階段状
 原発性不妊症 排卵障害の加療後の体外受精もLH数値の低下による
 胚移植実施が不可

<生理環境>
生理血の血塊が2日目に多い。ピル服用前は40~50日の遅延型生理
生理初日二日の生理が多く、後はダラダラと続いていた(手術後は改善)
 ※生理前PMS症状あり

生理前よりコメカミのズキズキする頭痛で揺れる、時に嘔気を伴う
腹痛はだるく鈍い肛門痛を伴う、あと胸張とイライラ・不安と過食を
ともなくことあり帯下は多く白色帯下 時に黄色で疲れたり・ストレス
で便秘がちになると腥臭を伴い カンジタを発症しやすい

<愁訴>
下肢が浮腫みやすい 腹満ガスが多い 便秘がちである 肩こり(横)不安に
なりやすい 皮下出血しやすい

<体表観察>
手掌発汗が多い(痰滞腠理による衛気通利が悪い)
脾経の陰陵泉穴抵抗(脾経水滞あり) 肝経に太衝穴抵(肝鬱)

<腹>
中脘~神闕(臍)~陰交穴までの任脈が棒状に緊張して硬結 臍下関元(丹田)は按じて
  空虚で軟弱 左少腹抵抗圧痛 神闕左右肓兪は硬結抵抗して動悸

<脈>右>左 右浮弦滑搏 左寸関 浮弦 全体に弦やや滑搏で 按じても力あり

<舌>
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軽度に有歯根に餠象で湿痰が沈滞した舌象で苔は白膩苔で覆い舌面の色合が
湿痰で赤みが見られず 肝区分の縁に瘀斑のように鬱血したように一部が浮き出て舌前の茸状乳頭は瘀点で黯紅の色素沈着があり、血瘀が久しい重度を示し ている。舌裏は舌根白濁に静脈鬱血拡大と怒張があり、痰滞~気滞~血瘀あり。

<弁証>
舌苔白膩苔で縁黯紅で前乳頭瘀点で黯から、18歳から内膜症からの生理遅発
があり、腹部は中脘から~陰交まで任脈の正中線上が硬く硬結して抵抗があり、
湿痰が詰まって任脈~血海(子宮)への通脈を悪くしており、想像するに、冷飲食
や質の悪い脂質性の食べ物やトランス脂肪酸などで臍中心の抵抗動悸で乳糜槽の
リンパ対流負荷(腸本幹リンパ~腰本幹リンパ)がかかり、下肢が浮腫気味だけ
でなく静脈還流が重くなり、それらは骨盤腔内の末梢還流抵抗となり、いわゆる
「水不利して血不利する」気分証→浮腫がおきてから生理が遅れだしたか(易治)
「血不利して水不利する」血分証→生理が遅れだしてから下肢浮腫が生じた(難治)
かですが、脈象は左右とも弦滑脈で痰火が中心の脈で弦渋の血瘀が中心の脈では
無いので気分証と考え、膜間空間の自由水の流れが悪く、漢方でいう少陽三焦水道
の不利から痰滞火鬱して(フィードバック障害)いる状況なので、化痰通脈を中心
にして症状改善が見られないかと思います。手の汗と臍下軟弱から 上焦火鬱―中
焦痰瘀阻滞―下焦虚寒で漢方処方では延年半夏湯+女神散などが考えられます。

<弁病>
湿痰久滞から 敗痰が卵巣を失道して 衝脉(卵巣)~任脈(子宮)に攙入 
さらに上熱下寒(フィードバック障害により)となる(不妊症) 

<治法>化痰通絡兼化瘀 養衝温下
乳製品やパン食・ショートニング・夜8時以降の食事を避けるように指導

漢方服用 1年後 妊娠


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