漢方には煎じ薬と散薬と丸薬があります。
医療用のエキス剤は一旦煎じた濃縮液を顆粒状に加工したものですから
煎じ薬のインスタントコーヒー版と言えます。
散薬は生薬の粉末をそのまま混合したものですから、揮散しやすい成分も
残っており、香りもしっかり感じられます。
さらに添加物がありませんので、乳糖で下痢になりやすい方にも安心です。
八味地黄丸をご存知の方は多いと思われますが、
得技を持った八味地黄丸をご存知でしょうか。 腎機能の衰えが原因の 口の渇きや空咳などの乾燥症状の強い時には「味麦地黄丸」。 足の裏のほてり、のぼせなどの熱症には「知柏地黄丸」。 目の乾燥やかすみなどの眼症には「杞菊地黄丸」 下肢のしびれやむくみの強い時には「牛車腎気丸」 などの特殊メンバーが控えています。 ご自身のタイプに合わせたオーダーメイドの八味地黄丸を。 |
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更新日: 2018/05/15 |
当帰は補血・温血・行血薬として多くの漢方処方に含まれる生薬です。
品質は奈良県産のものが最上級品とされております。 特定の自然環境で産出される品質が優れた生薬を「地道薬材」と称し品質と治療効果の高さが伝統的に公認されています。 金沢大学薬用植物園では、奈良県産当帰の種子を栽培した国産当帰を収穫しました。 自分の生活エリアにある動植物は、同じ自然環境で育っていますので 相性が良いことは想像に難くありません。 |
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更新日: 2018/03/02 |
漢方処方名には、葛根湯や五苓散などの、その処方に最適な剤形が記されています。
エキス剤は一旦煎出して濃縮した液体を顆粒状に加工したものですから散剤とは異なります。 加熱処理しない散剤には、揮散しやすい大切な成分が残っています。 確かにエキス剤にはない芳香と味覚があります。 処方の特性上、煎じる方が有効な処方と散剤の方が有効な処方があります。 散剤には添加物が入っておりませんから、アレルギーなどのリスクが少ないのも特徴です。 |
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更新日: 2018/03/01 |