最近の傾向は、夏の間にクーラーですごした方の秋バテです。
長い残暑で胃腸と腎が疲弊しています。
胃腸と腎を同時にまもることができる数少ない医薬品のなかに
瓊玉膏(ケイギョク膏)があります。
体熱をさまして乾燥を潤すので、のどの渇きや乾燥肌、
アトピー性皮膚炎にも頻用されます。
サトイモ科カラスビシャクの球状根茎を乾燥した生薬です。
妊娠中のつわりによる吐き気を抑える。 アレルギー性鼻炎の鼻水を減らす。 気管の多量の痰を除いて咳を止めることなどを目的とする 漢方処方に配合されます。 日本とは違い、中国では半夏の毒性を抑えるために生姜や明礬と一緒に煮る修治を施し、姜半夏として使うことが常識になっています。 ここでも日中漢方文化の違いを実感することができます。 |
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更新日: 2010/08/10 |
ゴマノハグサ科の多年草。根の部分を生薬として用います。
掘り出したままの新鮮なものを鮮地黄といい炎症熱のための出血やのどの痛みに。 乾地黄は熱をさまして肺や皮膚の乾燥を潤すために。 地黄に酒を加え、蒸して乾燥させる工程を繰り返した熟地黄は、清熱ではなく血液をあたため滋養強壮に働きます。 一つの生薬を修治することによって、変化する効能を使い分けているのです。 |
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更新日: 2010/07/02 |
1つの生薬から不用の部分を取り除いて効果の高い部分を残す。
複数の異なる効能を引き出すために炒る、蒸すなどの加熱処理を施す。 毒性を減弱させるために加熱したり、他の生薬の煎液に漬ける。 このように必要な効能を引き出し、減毒するために生薬を加工することを修治といいます。 修治した生薬は、患者の体調や処方の使用目的に合わせて使い分けされています。 5日(土)は臨時休業とさせていただきます |
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更新日: 2010/06/01 |
漢方用語に「清肝明目」という言葉があります。
肝機能が目の機能につながっていることを古代の人たちは察知していたのでしょう。 食事で摂ったベータカロチンは肝臓で分解されビタミンAに なり、目の網膜細胞の保護に用いられます。 八つ目うなぎの肝油にはビタミンAが豊富に含まれているため、パソコンによる疲れ目や目の乾燥に威力を発揮します。 |
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更新日: 2010/05/07 |