39歳の主婦。
小児のころからのアトピー様症状で悩まされる。
特に、10年前に結婚し、出産をしてから、皮膚炎がひどくなる。
現在は、顔面・首・手甲~肘・足首~肘にかけて、乾燥・落屑・紅潮・結痂
掻破痕があり、手・足首は皮膚が厚くなり、苔癬化している。
皮膚科の薬を見ると、抗精神薬ももらっている。すると、ストレスによる皮膚
反応(悪化)があるようである。
アトピーの典型的な状態ではあるが、冬のせいもあり、それほど紅潮した
炎症や湿潤による痂皮はあまり見られないことと、ストレスによる悪化を
防ぐ目的で、
皮炎湯(ひえんとう)合四逆散(しぎゃくさん)の煎じ薬を
外用には、タイツ軟膏を1日2回と塗布してもらう。
2週間後には、顔面の掻破痕が半減し、紅潮した部分はほとんどなくなる。
ただ、まだ手首・足の状態は、あまりかわらない。苔癬化状態の改善をも
目的に
皮炎湯に、通導散(ツウドウサン)を服用した。
これは一度に効果はなかったが、1ヶ月おきに観察していくと、徐々に
皮膚がやわらくなって、時間はかかったが、ほぼ10ヶ月の服用で、ほ
ぼ、外見てきには正常に復した。
大人のアトピー性皮膚炎
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
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更新日: 2011/02/07 |
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