慢性肝炎や肝障害は、最近は特に、新しい治療方や薬が増えて、良い結果を上げています。
しかし、なかにはそのような新しい治療方に効果がなく、昔からの漢方薬などの治療で、病気の解決をはかることもできます。
これはそんなケースの代表です。
10年前から肝炎で治療中の66歳の会社役員。
治療を続けているものの、徐々に肝機能検査数値が悪化し、慢性肝炎とか肝硬変などと言われる状態でした。
1年前より腹水が貯まるようになり、病院で治療を受けていたが、一向に貯まっている腹水の量が減らず困り果てていました。本人の希望は腹水を何とかならにかとの希望です。
本人の体格は中肉中背。顔色はやや蒼黒く、舌は紅く、白黄色の舌苔がある。便秘きみで、便自体は軟らかい。尿回数は日中は多く、夜間は1・2回。血圧は低く食欲は当然ないが、無理に食べるようにしているとのこと。
漢方薬の服用歴は、小柴胡湯・五苓散・補中益気湯などを、エキス剤にして飲んできた。
そこで、漢方薬は煎じ薬にして、体力の低下した腹水状態に虚証の和気剤(気を全身にめぐらす)三和散(さんわさん)を煎薬にして服用。
更に、腸内の状態を改善する目的で土壌菌製剤のkigenをも併用した。始めの1ヶ月は変化がなかったが、2ヶ月後には、月1回穿刺して腹水を抜いていたのが必要なくなるほど、腹囲は5cmほど小さくなりました、顔色もよくなりつつあります。
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健康トピックス 「肝炎」
アルコール性肝障害・・・・飲酒によるγーGTPの上昇
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
38歳の主婦。
以前より、飲酒からの肝機能障害を指摘され、禁酒を言われ続けてい た主婦。ウオッカを焼酎に変えたり?、してきたが、なかなか良くなら ずにいて、次第に他検査数値も悪化しだして、やっとお酒を止めたが、 やはりγ―GTP(350)は下がらない。困りはてて来局する。 肝臓病の自覚症状は皆無なので、肝臓代謝機能改善の因陳五苓 散(いんちんごれいさん)に細胞の解毒機能改善を促す健康飲料を併用 して、のんでもらうと、1ヶ月後には半分の155になり、3ヶ月後にはほ ぼ正常値になった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
肝機能の低下による、自覚症状が出る前に対処・改善ができました。 |
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更新日: 2014/06/27 |
やや肥満体の75歳の女性。
脂肪肝・薬物性肝障害の疑いありのかたです。肥満体と 以前から降圧剤(2種類)を服用し続けています。 左右の胸脇部の張りと便秘、むくみから、 漢方薬の柴苓湯と防風通聖散を飲んでいただくと。 GOT 228 GPT 414 γ-GTP 251 総コレステロール288 中性脂肪230 ↓ 半年後には GOT 68 GPT 32 γ-GTP 110 総コレステロール210 中性脂肪138 更に、半年後(1年後には) ↓ GOT 20 GPT 15 γ-GPT 17 総コレステロール152 中性脂肪120 身体も軽なり、降圧剤も不要になって、喜んでいます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年齢の高いかたには、漢方薬のほうがよいようです。 |
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更新日: 2014/05/30 |
肝臓病・・・強い倦怠感から始まる
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
42歳の銀行員の男性。
5年前の健康診断で、肝臓の数値が悪く、受診し慢性肝炎の診断をうけて 治療を受け、初めは内服薬のみで、後に週1回の注射も併用してきたが、 肝機能検査は徐々に、悪くなる一方。疲れ・倦怠感を仕事の後はもちろん 勤務中にも強く感じるようになり、会社を休むようになりました。 本人の体格は中背・やや肥満きみ。顔色は肝臓病特有のつやのない渋 紙色。言語に力なく、覇気はまるで感じられなく、食欲もまるでない状態。 便通は3,4日に1回、兎の糞のような硬い便がでる。また尿回数に異常は ないが、色は山ブキ色で、濁っています。 肝機能検査はGOT120、GPT130、ZTT25、と高く、このままでは肝 硬変に移行すると、会社の顧問医にいわれた。 漢方薬の服用経験がないことと、仕事の影響も考えて、エキス剤にしまし た。尿の色と疲労感から、強力な補血剤が必要と考えて、まずは牛黄(ご おう)と補中益気湯(ほちゅうえっきとう)のエキス剤を、1ヶ月間飲んで もらいました。倦怠感・疲労感が激減したので、次は補肝・利胆薬の因陳 五苓散(いんちんごれいさん)に前記の補中益気湯を兼用することにし て、飲むこと1ヶ月、ZTTは22まで下がり、続けること1年で、GPT・GO T・ZTTも全部正常値になり、体調のよくなり、ゴルフもできるような りました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何事もあきらめず、考えて治療すると道が開けます。 |
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更新日: 2014/04/15 |
45才、肥満・中背の建築業の経営者
去年の春、あまりに倦怠感を訴え、顔色も悪いことから家族が 受診をすすめたところ、しぶしぶ日曜日のやっている近所の診 療所で検査をうけたところ GOT404、GPT252、γ-GTP803,TTT5.1 尿酸値11.5 血糖値114、 で、慢性肝炎の疑いで、ウルソ・グリチロンなどをもらうが あまり変わらなので、去年11月に来局する。 家族(奥さん)来局で、本人をみずに、肝機能値・尿酸値の異常 と倦怠感・右背中(肩甲骨)のコリを目標に 小柴胡湯合茵陳五苓散(しょうさいことう合いんちんごれいさん) にして、夜も遅い帰宅なので、エキス剤を1日2回にして服用することに 服用2ヶ月後には、 GOT84、GPT71、γ-GTP362,TTT2.8 尿酸値7.7 血糖値113 まで、良くなり倦怠感、肩のこりも感じなくなってきた。引き 続き服用中です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
慢性肝炎の診断が疑わしいが、とにかく漢方薬でよい方向へ向かっています。 |
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更新日: 2014/01/17 |
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