美肌への4つの秘訣についてお話しています。今回はその中から、ターンオーバーの活性化についてご紹介したいと思います。
まずターンオーバーとは何かということですが、これは肌代謝のことです。その概要は以下のようになります。
表皮の細胞は表皮の底にある角化細胞によって作られ、徐々に表面に移動し、2週間ほどで角質に変化します。そしてさらに2週間で角質は外側へと移動し、アカとなってはがれ落ちます。この一連の表皮の生まれ変わりの仕組みのことを、ターンオーバーと呼んでいるのです。
このターンオーバーは、若いときは4週間ほどですが、年齢を重ねるうち悪化し、期間が長くなり、様々な肌のトラブルを招くようになります。
例えばくすみは、表皮の細胞の1つである色素細胞より分泌されたメラニン色素が、ターンオーバーの悪化により4週間ではがれ落ちないようになり、メラニン色素の濃度が高くなることによって起こります。
そしてこのメラニン色素の濃度が高い状態が続くと、メラニン色素が皮膚に沈着してしまい、これがシミとなってしまうのです。
このように、表皮の細胞のターンオーバーの悪化は、くすみやシミの原因となるのです。
また、真皮の細胞の代謝の悪化も、様々な肌のトラブルの原因になります。
そもそも真皮は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを含み、肌のハリや弾力性を保つ働きをもっています。若いうちは問題ないのですが、年齢を重ねると、これらの成分を作り出す真皮の細胞の代謝が悪化し、これらの成分が十分に作り出せないようになり、様々な肌のトラブルを招きます。
例えば、肌の柱のような働きをするコラーゲンの低下によりシワが、肌に弾力性を与えるエラスチンの低下によりたるみが、肌に潤いを与えるヒアルロン酸の低下により乾燥が、それぞれ肌のトラブルとして起こってしまうのです。
美肌のためには、ターンオーバーの活性化が重要であることが、ご理解いただけたのではないでしょうか。次回はターンオーバーを活性化する方法と、瓊玉膏の働きについてご紹介したいと思います。
ツイート |
更新日: 2016/10/12 |