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いやはや、暑いだの寒いだの言っているうちに年末ですねえ。

放っておいても新年はやってきます。あまりジタバタしないで新年を迎えましょう。
無理をすると”寝たきり正月”になりかねませんからね。

11月頃から急に「ぎっくり腰」が増えてきました。
暑い夏、厳しい残暑、大型台風などの異常気象など、環境から受けるストレスは大変なものだったのでしょう。

体中の筋肉が疲労の極に達し、腰や背中の筋肉の一部分に「炎症」が生じ、次第に大きくなりついには筋肉全体の動きを止めてしまうのです。
ですから、ぎっくり腰の人は「腰が痛い」よりも「どうやったら立てるか分からない」とか「腰が板のようだ」とか言うのです。

治療の基本は、急性期(発症後1~2日)は疼痛局所のアイシングとサラシやテーピングなどによる固定です。絶対にやってはいけないのがストレッチやマッサージ、あるいは温泉や入浴による加温です。この時期、鍼灸治療は軽く、あくまでも補助的な選択になります。
痛みがひどい場合、消炎鎮痛剤や漢方薬でしたら芍薬甘草湯を使います。

亜急性期(発症後3~5日)からは鍼灸治療が有効です。できれば3~4日ごとに治療すると良いでしょう。
補助的な漢方薬として桂枝茯苓丸などを使います。

回復期(発症後2週間以降)には、軽い運動から始めて下さい。
腰の状態と相談しながら運動強度を上げていきます。疲労回復のための入浴、筋肉疲労の改善にマッサージなども良いと思います。
何度もぎっくり腰になる方には八味地黄丸、牛車腎気丸などが良いでしょう。

今年最後のお便りです。
皆さん、良いお年を迎えて下さい。

寒くなると、いわゆる”古傷”が痛くなることがあります。
腰とか首とか、大きい関節が痛くなった場合はもちろんですが、たとえ小指1本痛くなったとしても何かと不便で、憂鬱なのは同じです。

美容師のK君、最近は出世してカットを任されているそうですが、仕事によって手首に慢性的な痛みがあります。
病院で湿布薬をもらったが治らないという事で相談に来られました。動作を確認してみると、手首の背屈(手先を上に曲げる)時に手首の中央付近に痛みが起こります。
ここはツボの名前で言うと「陽池(ようち)」なのですが、経絡とか陰陽五行などは余り気にせず、動かすと痛いところ、押すと痛むところを治療点とします。
使うのは”もぐさ(ヨモギの葉裏の細かい毛)”でも宜しいのですが、自宅でやれるように簡単なお灸(せんねん灸とかカマヤミニなど)を使いました。毎日1~2個、火傷しないように注意して続けてもらったところ、約2週間で痛みは治まりました。

元板金工のMさん、20年前に壊してしまった指が痛いとの相談です。見ると中指の第2関節が変形しており動きません。
本人は「仕事中に潰しちゃってさあ、放っておいたら動かなくなった」「冬になると痛くって」と言います。
こういう場合はツボとか一切考えず、痛むところを治療点にします。関節の裏と表にそれぞれ1~2個、毎日お灸(簡単なお灸)をしてもらいました。治療開始後約2週間で痛みは楽になったそうです。「ああ~あ、あの時きちんと治していればなあ」とMさん、後悔の日々だそうです。

上の例のような外傷によるもの以外に、”ヘバーデン結節”という関節が腫れて変形する病気もあります。原因は良く判っていないのですが、壮年以降の女性に多い疾患です。手の指(人差し指や中指の第1関節に多発)の起こり、初期には柔らかい腫れですが、次第に固くなり変形を起こします。
このようなものにも”お灸”は効果的です。

注意して欲しいのは、火傷をしないように、熱かったら我慢せずにお灸を取り去ってもらうことです。

慢性的な痛みに意外と効いてくれる治療法です。

毎日ちょっとずつ良くなっていきますので焦らずに。


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