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急激に増加してる不妊症や不育症
今、急激に増えている不妊症や不育症。食生活の欧米化やストレス社会、晩婚化など、その原因となっていることはさまざまです。現代医学的には、子宮内膜症や子宮腺筋症、卵巣のう腫、高プロラクチン血症、抗リン脂質抗体、染色体異常などが、不妊症(不育症)の原因ではないかと考えられていますが、高度な医療を持ってしても、まだまだ不確かなことばかりです。

でも、それも無理はないかもしれません。もともと“赤ちゃん”というものは、夫婦が一緒になって自然に“授かって”いたものですから、医学的な病名や原因をさぐることよりも、私達現代人のからだを、本来の自然なからだに戻してあげることのほうが大切なような気がします。
変わってきた日本人の体質
ここ最近で、私達日本人の体質は、ずいぶんと変わってきています。
甘い物や冷たい物、脂っこい物のとり過ぎで、からだは冷え、血液の循環は悪くなって、アレルギーをはじめとするさまざまな病気を引き起こしています。また、移動の際は、ほとんど自動車を使うため、下半身の筋力は低下しています。
漢方では、“下半身の力=生殖能力”と考えますので、運動不足の現代人に赤ちゃんができにくいのも、漢方的には理にかなっています。
漢方からみた不妊症の方の体質
漢方では、不妊症の方の体質を、大きく次の三つに分けて考えています。
1. 水毒不妊(すいどくふにん)
漢方では、からだの中に、“余分な水”がたまっている体質のことを“水毒”と呼んでいます。
からだの中に水毒がありますと、からだが冷えて、赤ちゃんができにくくなります。また、子宮の中に水毒があると、受精卵がすべりやすくなって、流産の原因になることもあります。

水毒体質になりやすいタイプの人は、甘い物・冷たい物が好きな人、新陳代謝(汗、小便等)が悪い人などです。
漢方薬では、からだの余分な水を出す茯苓(ぶくりょう)や蒼朮(そうじゅつ)の入ったものを使用します。
2. 血毒不妊(ちどくふにん)
漢方では、からだの中に“悪い血”がたまっている体質のことを“血毒”と呼んでいます。
からだの中に血毒があると、血液の循環が悪くなってさまざまな病気を引き起こします。また、子宮の中に血毒があれば、受精卵の成長が妨げられますので、流産の原因にもなります。

血毒がたまりやすいタイプの人は、肉やこってりした物が好きな人、便秘になりやすい人です。
漢方薬では、からだの悪い血を出す大黄(だいおう)や桃仁(とうにん)の入ったものを使用します。
3. 気毒不妊(きどくふにん)
漢方では、からだの中に“悪い気”がたまっている状態を“気毒”と呼んでいます。
“気”とは、目に見えないために分かりにくいのですが、元気がないとか気がめいるとかの気のことで、漢方では非常に重視します。悪い気とは、からだにとって良くない気のことで、例えばオナラやゲップのようなものです。これらのガスは、お腹の中にたまっていると、有害なので、私達は、オナラやゲップとしてからだの外へ出しています。また、その他に、顔が真っ赤でイライラしている人は、気が顔に充満していると考え、逆に、いつもマイナス思考で、うつ気味な人は、気が落ちていると考えます。

気毒がたまりやすいタイプの人は、せっかちでイライラしやすい人や、逆にいつも不安で、マイナス思考になりやすい人です。
漢方薬では、気をめぐらす桂枝(けいし)や気を落ち着かせる牡蠣(ぼれい)の入ったものを使用します。
沼津店
白井 憲太郎先生
(シライ ケンタロウ)

- 1998年 北里大学薬学部卒業

- 月に一度、東洞流古方漢方研究会を主宰しています。

- 主婦の友社の「赤ちゃんが欲しい」に、不妊と漢方について連載しています。(漢方薬局からのアドバイス)





































