漢方について
漢方薬の種類は?
漢方薬には煎じ薬、エキス剤(粉薬)、丸薬などがあります。
- 煎じ薬 … 生薬をグツグツ煎じてのむくすりです。
- エキス剤(粉薬) … 顆粒状、粉末状になっています。煎じる手間が無く飲みやすく持ち運びに便利です。
- 丸薬 … 粉末状にした生薬を小さな球状にしています。
本格的な漢方は煎じ薬です。
煎じ液がダイレクトに体に吸収され効果をあげます。
作り方も2日分を10分煎じるだけ。朝晩1日2回の服用です。
皆さんおよそ3~7日で香り、味にも慣れられます。
タイマーひとつで簡単に煎じられる煎じ器も販売しています。
漢方薬の効きめを確かめるには?
漢方薬には即効性がないと言われますが、それは漢方薬が多くの場合慢性病を扱うからです。急性病に対しては漢方薬にも即効性があります。
慢性病は体質的なもの、また長年の積み重なって発生する体の歪みを正し改善する必要があります。それゆえ病気の快癒にはある一定期間が必要なのです。
体質改善にある一定の期間が必要とわかっていても、漢方薬が体に合ってほんとうに効いているのかどうかが気になるものです。それはつらい症状が軽減されているかどうかで確認できます。
具体的には漢方薬を飲む以前のつらい症状が10あるとして、それが7~8くらいに軽減される日数はふつう20~2ヶ月くらいです。難しい根の深い症状であれば3~4ヶ月を要する場合もあります。それが漢方薬の効果です。
さらに継続されることで、良い時、悪い時の波はありますが、平均するとつらい症状は6、5、4、3…と軽減され、やがて病気の体質改善がなされていくのです。