最新医学を持ってしても原因不明という病気や状態がものすごく
多いことにびっくりします。
日常で治療・相談に当たっていて、大小の専門病院をあちこちと
はしごして結局原因不明って言われた人に結構遭遇します。

そんな中にも、漢方や鍼灸が良く応じる方もいれば、いつのまに
か自然に治ってしまう方もいます。
もちろん、うまく行かない場合もあります。

どんな場合でも、まずは あきらめないこと!
そして、今ある症状がなぜ、どうして起こったかをよく振り返ってみると
見えてくることがあります。
漢方は追い詰めない医学だという先生もおられますが、
私自身の経験としては、今あるのは過去があるからで
過去に遡れることができる環境にある人は
過去に遡って犯人探しをして、
その上で、改善点や今後のあり方を共に考え治療方針を考え提案して山を登る。
という手順がいいように思っています。
痛むから鎮痛剤や注射・・・だとか、
MRIや血液検査してからだとかというのも必要なあるいは有効なこともあるでしょうが、
それだけでない事って多いものです。

漢方薬に逆挽湯(ぎゃくばんとう)ってあります。
少し意味合いは違いますが、
川上から流れてきたものの途中でひっかかって流れなくなったら、
一旦上流に引き戻して再び流すとうまく行くという逆流挽舟という意味からでた処方名ですが、
こんな考えも時に必要かと思います。

 

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