最近、思う事

医療科学の発達によって、
脳の病気の実態も段々解明されてきました

全容解明まで行かなくとも、
かなり有力な説も出てきています

脳の「この部分」が「こうなっている」
「その部分の異常には、○○が関与している」
「ここに、この薬を、こんな刺激を・・・」
いろいろ解ってきました

それによって、
例えば、うつ病、統合失調症、依存症・・・・の治療も進展してきたと思います
しかしながら、
昔から言う「病は気から」の如く、
大きなストレスや小さいけれど慢性的なストレスによって
脳がダメージを受けて発症の一端になっていると思われる事も多いと感じます

脳のMRIを始め、ありとあらゆる検査をして「異常なし」と言われたもの
「異常あり」とわかっても、それが今の症状と直結しているとは考えがたいもの
いろいろ遭遇します

例えば、
ストレによって、意識と知覚や記憶等が分断されてしまう「解離障害」
身体的には何も異常がないのに、
痛かったり、しびれたり、やけに疲れたり、運動機能が失われたりという転換障害や
何だかぼーっとして現実感がなくなって、もう1人の自分を見ているようになる離人症
特定の動きがおかしくなるジストニアなど

それなりの治療法はあるけれど、
なかなか上手くいかないケースも多い

「ストレスを上手に消化」するために
「問題を明確にして、どう向き合うか」を
共に考えていく事の重要性を感じています

感情に振り回されるのではなく
合理的に考えられるようになること
そのために、「書き出す」「他者に話して脳を整理」していく
大前提として否定されないこと

その辺りをおさえて治療に臨んでいきましょう。

 

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