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頸椎ヘルニアのある方
肩首の凝り痛みが強烈にある。
ヘルニアと凝り痛みの関係は、
どこまで関与しているのかはわからない様子。
職業柄、どうしても首や肩に負担になってしまうらしい。

整形で牽引、鎮痛剤、湿布。
麻酔科でステロイド含有の注射。

いろいろ経験したけれど、
鎮痛剤や湿布では、その場しのぎにしかならず、
効かない時も多い。
牽引も今ひとつ効果なし。

注射も効果のある時もあるけど
さほど効果の無い時もあって、
その一方で、ステロイドの副作用が恐いとのこと。

漢方薬も試してみたけど、
残念ながら、バッチリ!とはいかない。

では、と、針治療で丁寧に「ツボ」を探すことに。。。

この丁寧に探すというのがポイントで、
実は、簡単に見つからないので、熟練さと丁寧さと探す時間が必要。

すると、凝り痛みを再現できるポイントが見つかった。
ここに、針をすると、「こんな感じで痛みます」と言う。
そのまま待つ事10分 痛みが和らいできた。
針を抜いて、首肩を動かしてみて・・・・
「痛みが取れました」

良いですね、福田式針治療。

   

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足の甲にある動脈=足背動脈
この動脈の触知の有無は、下肢の血管の閉塞の一つの指標となります。

その血管の脈の拍動が触れないと
ずっと気になっていた方。

「脈が触れました!」と、喜んで報告してくれました。

足の骨 脛骨と腓骨の間を通る血管を覆うように
後脛骨筋という筋肉があります。
そこを、針治療で緩めてみた結果、うまくいったという報告。

足の冷えや、こむらがえりなどで他に原因が見つからない場合
ここのところに原因がある場合も。。。

神経も通り、血管も通り、難しい治療ですがうまくいきました。
良かった良かった。

   

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梅雨の時期の高湿と低気圧
一日の気温の変化の大きさ
「エアコン負け」
春から頑張ってきて、ようやく落ち着いてどっと出る疲れ

そんなのが重なって、
最近、全身倦怠感・頭痛・肩こり・腰痛・むくみを訴える人が多くなりました。

こんな方には、
「温める漢方」と「温める治療」「灸」「水をさばく漢方」などが効果を上げています。

いつも肩凝りで 桂枝加葛根湯 でOK!という方、
この時期、これではダメ!とのことで、
葛根加朮附湯 にしたらよく効いた。

どちらかというと弱い人に使う処方で平素はよく効いていて、
それよりもっと「弱って」状態が悪くなって、
本来ならば、
もっと弱い人用の「補う」処方でないといけないのに
なぜか、少し強い人用の処方で効くところが難しい。
ただ、今の時期限定で、続けるときっと「薬が勝つ」かもしれない。
ホントに難しい。
でも・・・
少し工夫するだけで、漢方も良く効くものです。
この少しが「さじ加減」なんでしょうね。


         

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ずいぶん前の話になりますが、
アトピー性皮膚炎の方の思い出深い症例を。

当時、小学校低学年だった子供さん、
アトピーがひどく、まゆ毛が抜けるハルトゲ現象もあり
親子でずいぶん悩んでおられた。

大病院でステロイド漬けの治療に恐さを感じたため、
漢方を選択された。

ステロイドを中止してからのリバウンドは壮絶
漢方を服用しても1カ月の間は誠にひどい症状が出て
覚悟していたけど、
漢方を信じてよく我慢していただいたと思うほどだった。

それを乗り越えて「一皮むけて脱皮」したようになってから
きれいな皮膚が戻ってきたときには喜びもひとしお


遠のいていた大病院の医師から、
「しばらくお見えにならないが大丈夫か?どうなっている?」
と心配の電話がかかるほどひどかったアトピーだったけど、
母親が、
「漢方に切り替えた」と伝えると、
とにかく心配だから一度診せに来てほしいと言われ、
その大病院に受診した。
診ると、わずか2~3カ月で、きれいな体を手にした子供さんを見て
医師が心底驚いて、
「本当に漢方でこうなったんですか?どこの先生ですか?ボクも漢方を勉強しようかな」
とおっしゃったと。
この医師、実は当時、その道で高名な医師だった。
母親は、私に遠慮して「漢方の先生の事は言いませんでした。」と。
その後、経過も順調で見事に漢方でアトピーを乗り越えた。

そして、時が流れて、
その子供さん、
「僕みたいに悩んでいる子を漢方で救いたい」と医学部に進学したと聞いた。

その報告を受けた時は、ホントにうれしかった。
漢方家冥利に尽きる思いだった。
私の漢方人生の中でも、思い出に残る症例のひとつです。

いいでしょ、漢方。

   

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カウンセリングの基本・・・・
傾聴に徹してアドバイスはせず、
自分の中で気付かせるように持って行く。
背中を押すのは厳禁!!

そうなんですけど、
自信喪失して自分で決められない
そういう人には時に、「決めてあげる事」が効を奏する事もあります。

旅行に行きたいけど、自信がなくて行きたくない。
同行者に迷惑かけるかもしれない。
自分の体もしんどくなるかもしれない。
しんどくなったら嫌だ。
そんな方がいました。

診ると、どうやら行けそうと判断した私は、
「大丈夫です。行ってきてください。無理せず、休みながらいけば大丈夫です。」
そう言って「決めて」あげた。
それで決心したその方、意を決して行って来られて、
「行って来れました。途中で辛い事もあったけど、
無事行って帰ってきました。自信になりました。」

自信を持つという事が、自信喪失した人には一番のエネルギー。
見極めが大事ですが、
そのために、背中を押す必要がある事も。。。。

 

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