・うつ=本人に全く自覚がない事がしばしばです。
どんな病気にも言える事ですが、早期発見早期治療が大事です。
周囲の人で「もしかして うつ かも?」と思う人がいれば
早めに受診させてあげてください。


・周囲を気にして他人に良く思われたいという気持ちが強い人、
他人の評価が気になる人は「うつ前性格」といえるので要注意!
人(他人)は人、自分は自分 と思えるよう
自分の感覚に自信を持つ、これが大事。


・うつと普通の悩みの区分はあいまいです。
しかし、うつでは悩みが解決しても楽になりません。
また、うつでは複数の感情が同時に起こり
自分をコントロールできない事が多い。
ここが区別できるところ。


・「うつ」の遺伝についてははっきりわかりません。
ですので、遺伝的な面を追及しても意味がありません。
今できる事をする。それだけです。

・BDNF(脳由来神経栄養因子)説(私は有力な説と思っています)
=ストレスを受け続けると海馬近くの神経が傷ついてうつが発症する。
治療;休息、脳内ドパミン活性=抗パーキンソン薬、抗うつ剤、抗不安薬、漢方薬・・・。

・ストレスでコルチゾール(副腎皮質ホルモン)が多く分泌されると
脳細胞が傷ついて機能低下し、やがて側頭葉の奥にある海馬の細胞が障害を受けます。
うつの期間が長いほど海馬が小さくなり、
ストレスでコルチゾールが分泌されて細胞を攻撃しだすと
さらに前頭葉も小さくなり感情を押さえられないようになり別人化していきます。


自分を否定しない事が大事。
自分の感じ方を大事にして自分を好きになる事。
いろんな自分を好きになる事。

・先の事を考えず、今できる事をする。

以上、うつに関する雑感でした。

 

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ある病院で・・・・
診察は、ちょっと話を聞くだけ。
医師はパソコンの前に座り、
こちらには正面から向き合ってくれない。
自分の気持ちを理解してもらえず、
「決めつけられて」わかってもらえなくてつらかった!と話された方。
薬もその「決めつけ」で出されて。。。。。

診察の結果が正しいとか間違っているとか以前に、
患者さんに向き合う姿勢が大事だと思います。

ともに「良くなりたい」「成長したい」「喜びを共有したい」
そう思う事が大切なのではないでしょうか。

確かに、あまり深入りして、
ミイラ取りがミイラになってはいけませんが、
あまりにも、淡々とし過ぎていてはどうかと。。。。。

反面教師!気をつけます。

 

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マスコミや雑誌で、あるいは、本で、
○○には・・・・・・・で解決!。

よく見聞きしますが・・・・魔法はありません。

確かに、臨床現場で、
「一発」で治る事も良く経験します。
しかし、大抵の場合、そう簡単には行かない。

地道に積み上げる事です。
学問と同じ。
「子供の成績があっという間に上がった!」なんて
そんな簡単なら、皆 天才!エライ子ばっかり。
同じです。

中には、そういうケースもあるかもしれませんが、
「地道に取り組む」ことです。

「○○さんが、病院で手術以外ないと
言われていたのに治ったって聞いて」と
アポなしで、昨日も、お見えになりました。

魔法はない旨、診てみないとわからない旨、
完全予約制の旨、説明して、
予約をしてもらって帰ってもらいました。

逆に、病気になるのも、「一日にして成らず」
毎日の積み重ねです。

毎日が「治療」「予防」。
それでも「なって」しまったら、
「治るための手段」を共に考え、実践していきましょう。

 

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ある方、以前より続く腹痛で来院。

病院歴を尋ねると、
胃カメラ検査や血液検査・・・あらゆる検査をして、
「胃が荒れている」
とのことで、胃酸の分泌を抑える薬など
ありがちな病院の処方。
しかし、効果なし!

続いて、「どうやらストレスかな?」と言う事で、
心療内科へ。
ここでは、メンタルの薬がでた。
これも少し良いように思うが、今ひとつ。

確かに現代医療は著しい発展を遂げた。
しかし、合成薬品の効果以上に、
副作用の心配をしないといけない事も多々ある。

ある、偏頭痛の人は「特効薬」をもらったが、
「副作用に苦しんで、とても継続できなかった」と。

どうも、「安易な投薬」が多いように思えて仕方ない。
もっと、薬の恐さを知るべきだし、慎重になってほしい。


眠れないと言えば、睡眠導入剤。
便秘といえば、下剤。
うつっぽいと思えば、精神安定剤・・・・・・。

最近、お見えになる方の、
「お薬手帳」を見て、「ホントに必要?」って思う事 多多。

まずは、背景に何があるか?
どうしてそうなったのか?
どうすればいいのか?

まず、生活環境を整え、
そのあと治療計画を考える。


幸い、前出のお二人は、

東洋医学的診察・・・
問診以外に、舌診・腹診・脈診などより得られた情報を元に
漢方処方で好転された。

自然の恵みの漢方は合成薬品よりやさしいのは明らか。

じっくり、診ないと・・・。


 

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自分は完璧主義かもしれないと思う方へ


それ・・・・やめませんか?やめたくないですか?
完璧主義だと、しんどくないですか?
                
完璧主義だとしんどい事・・・・
例えば、何か行動を起こそうとする時、
目標設定が高すぎて足かせになってしまっていたり、
上手く行かなくて自分が惨めに感じたりしてしまいます。

自分の中で設定した目標をクリアできない事で、
それを受け入れる事ができず、「自分はダメだ」と悩み、
ストレスを感じてしまっている人は多いはずです。 
           
 言ってしまえば完璧なものなど存在しません。  
                           
このような考え方はとても生きづらいものですので、
考え方を変えるようにしたほうが本人にとっても、
周囲の人にとっても楽になれます。                                     
自分の中での目標設定値を少し調整してみてはいかがでしょうか。                    

「成功」とは、あなた自身が出来る事に対してベストを尽くす事であって、
周囲の誰よりも上を行く事ではないのです。
結果として失敗と思えるような体験でも次につながる貴重な「成功体験」です。

自分を過大評価あるいは過少評価する必要などありません。

ありのままに自分を受け入れ、自分への期待を現実的なものにする事
今の自分の能力の限界に見合った期待を持つよう意識することが大事です。
                                    
「完璧」ではなく「最善を尽くす」事を目標にしてみてはどうでしょう。                
             
 医師が全ての患者さんを救えないのも当然、
教師が生徒全員に100点満点を取らせてあげられないのも当然、
人生が全く自分の予定通りに行かないのも当然、
出来ないからこそ、次へのステップがあるのです。   
                   
今後の自分の成長を考えると、「不十分だから死ぬまで勉強」みたいなものです。                
 こういう心掛けを続ける事で、心に余裕が生まれます。

そうなると、楽に人や仕事と接する事ができるようになっていきます。
また、完璧でない自分を受け入れる事が出来たら、
その分だけ、人に対しても優しく温かく接する事ができるようになります。

ミスや欠点を指摘して非難するのではなく、
それらをカバーしてあげられる人になっていきます。
自分自身にも他人にも、足りない所を攻撃するのではなく
今ある魅力を認めてあげられるようになっていく事でしょう。                                          

 

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