ここのところ、めちゃくちゃ忙しかったのに疲れなかった
そう言って喜んでくださった方。

今までなら、とうに へたばって
朝起きてこれなかったりしていたのに
元気いっぱい。
しんどいとか 泣き言なし!

いいですね漢方。

   

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うつに回復の波があります。

良かったと思ったら悪くなる。
悪くなったときに
もっと悪くなるのではないかという思いで
本人はメチャクチャしんどい。
これを周囲は理解してあげないといけない。

また、この波は、
周囲の人も巻き込む。
最初は、うつだからと
「多め」にみていても、
そのうち、
本人の性格ややる気の問題じゃないのか?
とだんだん愛想をつかしていく。

これがまた本人を苦しめる。

そうじゃないんです。

本人は何回も同じ事を言います。
でも・・・・聞いてあげてください。
そして、病気の症状だよ と言ってあげてください。

大丈夫。絶対大丈夫。
良くなります。
あなたは、あなたにしかない価値がある。
そう言って。。。。。

自分が好きになるように。。。
そうしてあげてください。

自分に自信がないのは
病気だから。
少しずつ力をためればOK.
大丈夫です。

 

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民放「夢の扉」だったかな。

国立の研究所の先生のチームが
「大建中湯」「六君子湯」などの
効果の科学的裏付けができたという
番組が昨日ありました。

素晴らしい成果だと思います。
この情報に耳を傾ける医師も増え、
患者も「確かに効く」という証明に期待できる。

しかし、
間違ってもらったら困るのは
漢方って
病名対応ではないんですよ。


病名で投薬すると
効果は100人中何人になるかは疑問。

お酒の強い人弱い人がいるように
「この人には、この処方がGOOD!」
という、いわば「お見合い」みたいなものです。

なので、単純に「むくみ」に「五苓散」というわけにはいかない。

もう少し、進化して遺伝子レベルで
この人にはこの処方というのが導けたらスゴイですが
今のところ、いわゆる「四診」を駆使して処方決定するしかないですね。

だからこそ、ベテランの経験豊富な臨床家が必要なんです。


     

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薬さえ飲んでおけばそれで良い。
そう思っている人は多いのでは?

でも、薬はあくまでも体にとって異物です。
特に、化学薬品はそうです。

体を維持し健康を保つには、
自然と向き合う事が大事。

自分に嘘をつかず、自分の感覚を大事にし、
それでいて、節制をする。

食事、仕事、睡眠、人間関係、衣服・・・・・

主治医は自分自身です。」
亡き師は、よく患者さんにそう言っていた。
その通りだと思う。
薬だけ飲んで、
一方で悪いことしていたら何にもならない。


漢方も、攻める漢方、守る漢方がある。
風邪のような急性症状には
攻める漢方が必要な事もあるが、

基本は医食同源の延長の漢方薬の位置づけで
守る漢方をベースに服用してもらって、
平素の健康維持に役立ててもらっている。

自分を取り戻し、自分とどう向き合うか
相談しながら、自分のあり方に気付いてもらう事が
治療の大きな柱。


だから、相談に時間もかかるし
治療もコンスタントに来てもらって
「自己治療」がうまくできているかどうか
何が反省点か
その辺を二人三脚で行かねばなりません。
いっしょに歩みましょう。

 

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人間だれしも味方がいると勇気百倍。
でも、誰にもわかってもらえないと
ツラさ百倍。


口下手で自分の気持ちをうまく伝える事が出来ないAさん。
ようやく、治療室でポツリポツリと本音を言えるようになってきた。
自分の考えを伝える事は非常に難しい。
もし、否定されたらと思うと恐いのもある。
家でも、世間でも、自分の考えを言えるように
さらに、引き出してあげたい。

難病闘病中のBさん、周囲の人の親切が却ってしんどそう。
実はそっとしておいてほしのではないですか?」
という私の言葉に、
急に笑顔になられた。
周囲の人の心配な気持ちが先走りすると、
本人には苦痛になる。

まず、本人の苦しさを理解するところから治療が始まる。

だから、たっぷり時間を取って、「聞く」作業が必要になるのです。

     

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