健康トピックス 「うつ」

人は誰でも大なり小なり悩みのあるものですが、
普段、世間で相談に乗るという事は、
話を聞いて、「あーすればいい、こうすればいい」というアドバイスを与えたり、
「しっかりしなさい」と叱咤激励したり となります。

また、病気かなと思って、病院で症状を伝えても、
短い時間の診察では、充分伝わっていないという思い、
理解してもらえていないという思いで満足できず、
薬だけでは効果は薄いものです。

悩みの深い人には、短い時間では、「わかったふり」になってしまって逆効果の事も。

先日、あるご婦人。
過去にさかのぼって現在に至るまでの経緯と今のストレス、症状を延々と話された。
こちらも、相当の覚悟で時間を取っていたので付き合う事が出来たのですが、
話し終わって、こちらも薬をお出しするのに必要な情報を収集して一段落した時、
「いろいろな所行ったけど、初めて症状を理解してもらえました。」
と言ってくださった。

まず、聞く。
そして、どれほど苦しい思い辛い思いをされているのか
わかろうとする事が何よりも大事だと思うのです

「相談しがいのない人」 にならないよう心していきたいと思います。

         

何か問題行動を持つ人は、自己表現がうまくできないものです
その意味において「しゃべり」にさせることが大切です。
「さらっ」と話題を振ってみて乗ってこなければ撤退ですが、
「乗って」来た場合は「ふんふん」と受けて、できるだけしゃべらせて
会話の主導権を取る事に快感を覚えさせることが肝要です。

また、話しづらい事を本人に伝えないといけない時は、
タイミングをみて事実のみを報告する事です。
ここに、親やサポーターの考えや気持ちを持ち込んではいけません。

そして、どんな些細な事でも本人の事を「見直した!」と思える事が大事です。
親やサポーターは小さな喜びをかみしめるとともに、本人を「見直した」と
思う事で、その気持ちは敏感になっている本人にも伝わります。
誰もが信頼されたり褒められると自信になります。これが大きな力となるのです。

何か決断しないといけないような時、
親やサポーターはついつい「口出し」してしまいがちですが これはNG.
ぎりぎりまで「待つ」のが鉄則。
これから先、様々な判断や決断は本人がしていかないといけないものです。
本人が決断するには、思考力をつけるしかなく、
短絡的な考えではなく思慮深く考えられるように、しゃべらせて頭を活性化していくしかありません。
細かい事は基本的にどうでもよい事です。
本人が社会的に安定した考えができるように導く事です。

続く。

             

最近良く聞く「傾聴」
患者さんの声に耳を傾けて「良く聴く」事が大切なのだと。
質問攻めせず、回答もせず、ひたすら耳を傾ける。

確かにこれで、スッと楽になる人もいるでしょう。
「吐いたら楽」になるパターン。

しかし、うつ状態にある人では、
頭が回らないから決断力が鈍っています。
もしかしたら間違った判断をするかもしれない。
また、決断するのにエネルギーを使って消耗する。
うつ状態で大きな事を決めてはいけない理由です。

こんな時は、決断を先延ばしするのが常道なのですが、
時に「決めてあげる」ことが必要になる事もあります。

方向性を示し「決めてあげる」事で、
スッと楽になる事もあります。

「カウンセリングに行っても、聞いてくれるだけで、何にも解決にならない。
でも、こちらではちゃんと答えてくれるので。。。」

そう言ってくださる方もいます。
もちろん、大事の方向性を示すというのはNGですが、
迷っている事に関して回答してあげるのも「救い」になるのです。


     

不安がりな人は多い事でしょう。
程度の差はいろいろでしょうが、
基本的に、「不安がり」は「体質」です。
つまり、遺伝なのです。
したがって、この遺伝的な部分はどうしようもありません。

しかしながら、
不安がり体質を軽くすることはできます。
チョッとしたことで不安で仕方ないようになってしまう方
そんな方には、必ず内在するストレスや自信のなさがあります。

ストレスの大小は不安がりの大小に連動します。
自信の無さも同じです。

いろいろな経験を積んで「やれる」「大丈夫」という貯金をして
自信をつけることで不安がりは随分と軽減します。
そして、自分にあったストレス軽減方法を見つけること。

これらの手伝いを漢方薬、針治療、面接でしていくとうまくいく事も多いと実感します。
不安がりからの脱出!やってみましょう。

           

親も子も、 親や他の家族と、本人の違いに気がつく事が大事です。
兄弟でも親子でも、「違う人間」なのです。個性も違います。
せっかちな人もいれば、おっとりした人もいます。

それぞれの価値観やペースがあります。
それを、ひとまとめに、同じ価値観、ペースにしようとすると歪みが生じます。
こうした歪みから、徐々に「息苦しく」なって問題行動にいたるケースが多いのです。

問題行動を起こす人も、このままでいいと思っているわけでなく、
自分を見失っているに過ぎません。
自分を取り戻すために、自分の持ち味に気付き、
自分の思い価値観を外に向けて発信できるようにならないといけません


そのために、親やサポーターはせっかちにならず
「聞き役」にまわり、自分の考え、思い、意見をしゃべらせて否定せず聴く事。
「アドバイス厳禁」 
それは違うやろ!と思うような事でもOK.。
思考力がついてくると社会的に安定した考えができるようになります。

不安を口にするようになればOK。そんな時は、
アドバイスせず、聞き役に徹して、「頑張れ系のメッセージ」でなく、
それ、しんどいなあ」「大変やなあ」などと、「守ってあげる系メッセージ」を出す。

良かれと思って「恨まれるような事」を言う必要はありません。
そんな事は、世間が教えてくれます。
単に事実を伝えるのはOKです。

引きこもりの場合、世間に教えてもらいにくいのですが、ネットなどがあります。
これも、ネガティブ情報や「うそ」が氾濫していますが、かまいません。
自分の感じ方考え方を大事にできるように、
正しい自己主張」ができるように導いていくことで、
自分に自信が出て来ます。そうなると、
そういう情報に振り回されなくなります。

結局は自分は自分!と思えて
自分に自信を持つ事ができるようになる事なのです。