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2月から本格的なシーズンに突入する花粉症。
今年の花粉飛散は例年よりも早く、
飛散量も大幅に増加する見込みといった発表も。

そんな花粉症ですが、実際の症状は
花粉アレルギーの強度と共に
そのアレルギー反応を増幅するからだの状態
例えば症状を発する粘膜の状態、あるいは
体内に停滞した毒素・老廃物などに左右されます。

例えるなら、アレルギーの強さと
それを症状に転化するからだの状態という
2つの掛け算で、実際の症状が決まる。

片や、抗アレルギー薬を用いてアレルギー反応をコントロールすることは可能ですが
生体の反応である以上はそれを完全に抑え込む、ゼロにすることっていうのは難しい。

またそうしてアレルギー反応を十分に小さくしても、実際は
からだの状態いかんでは、症状の増幅、激化を招くことに。

・・・と、そういう風に考えると、アレルギー反応は火付け役で
その火を大きく、燃え上がらせているのは自らのからだ自身。
またその状況が、次々に飛び火を招いているっていう有り様。


汗をかくことによる疲れ。

汗をかくとは、 心血を注ぐ とも解釈されます。
汗にたくさんの心血を持っていかれると
脾を温めるための熱(心気)が足りなくなります。
暑さの為に汗をかき、(心気が失せて)食欲も失せるという流れです。

そういう人に対して、2つの選択肢があります。
すなわち、夏バテの二大処方、 清暑益気湯と補中益気湯
清暑益気湯は生脈宝が入る分
心気の消耗への配慮が深いです。
なので、汗をたくさん&長時間かいた人向け。

対する補中益気湯は、元から気が乏しいというか
汗をたくさんかけない人向け。
なので、人並みに汗をかいても
気力を損わないように保つ働きが期待できます。
よく似ているんだけど、ちょっと違います。

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五行。木→火→土→金→水。
汗に注がれる心血・心気は「火」に
食欲を発揮する脾気は「土」に属します。
五行の流れでは、火が土を養うので
火が弱まると、土も弱まります。
これが昔ながらの夏バテのパターン。

それに対して、木が弱まり、火も弱まるのが
現代型に多い夏バテのパターンです。


人には七つの感情があり、それらは体内の気を動かします。
例えば、怒ると気は上り、怖がると気は下がります。

暑いとイライラしやすいのも
知らず知らず、暑さで気が上がるせいだと思います。
そうして上の方に集まった気を下げるのに
夏の夜の風物詩、 怪談話 はもってこいです。
ただ、過度な恐れで気を引っ込めすぎてしまうと
逆に、体の下方にある臓腑を傷つけてしまいます。

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河童の尻子玉。
昔の人は、腎臓のさらに下、肛門内に
尻子玉という臓腑があると考えていました。
これを抜かれると文字通り、腑抜けになり
最悪、冷や汗をかくようになります。

怪談話と西洋のホラーは
ニュアンスが違う気もしますが(前者は恐、後者は驚)
悪寒の手前の、肌寒くなる程度に 胆を冷やし
気を涼めるのは熱帯夜のスパイスではと・・・。


夏の夜事といえば、こむらがえり。

ふくらはぎがキューッと引きつる。
あの痛みは筋肉の攣縮
早い話、筋肉の 状態異常 によるものです。

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漢方では、状態異常は気の変調と見立てます。
例えば、金気が強い筋肉は硬いですが
火気を伴うと「外剛内柔」の作用で
外側はさらに締まり、硬直します。
いわば、「硬まりすぎる」という気の変調。

また例えば、木気が強い筋肉は柔らかいですが
水気を伴うと「外柔内剛」の作用で
中身はさらにたわみ、弛緩します。
いわば「撓(たわ)みすぎる」という気の変調。

程好い硬さ・軟かさの筋肉を養いつつ
夏の暑い時期は、筋肉の 締まり・撓み に気を払うべきかと。


夏といえば、やっぱり海。

人のからだにも、海と名がつく部分があります。
すなわち、髄海・血海・気海・水穀海

漢方でいう海は、会する(=寄り集まる)ところを表します。
気海であれば、気が会する場所のこと。

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海としての本分は、うねりを作る事にあると思います。
うねりとは、規則的な丸みを帯びた波のこと。
人のからだにある海にもうねりは生じます。
そのうねりが穏やかだと、海は静かですが
大きくうねると、海は荒れていきます。

血潮を熱くしつつも、穏やかなうねりを保つというか・・・。
波にのまれない為にも、そういう海を保ちたい。


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