今年も残り少なくなりました。
クリスマス、年末、年始と忙しく、飲む機会も多くなってくる季節。
ストレスや飲み過ぎで肝臓を傷めないように、肝臓のお話です。
肝臓はからだの中では脳とともに最大の臓器で、重さは1.2~1.5㎏。
非常に再生能力の高い臓器で、正常の肝臓なら2/3を切り取っても元の大きさに再生します。
からだの化学工場ともいわれ、その働きは500種類以上にもなる
といわれています。
栄養物の代謝、ホルモンやお薬の代謝、有害物の解毒、胆汁の生成・分泌、血液量の調節、細菌やがん細胞などの異物処理、体温産生など毎日休む事なくがんばっています。
肝臓の大切な働きを3つ紹介します。
1.代謝機能
肝臓は、食べ物中の必要な栄養素を利用するために分解・合成したりする機能を持っています。
2.解毒作用
体内に入ってくる有害なものを分解・処理して対外へ排出する働き、体内でできた有害物質を分解・排泄するという解毒作用を持っています。
3.胆汁の分泌
肝臓は、体の中で不要になった赤血球中のヘモグロビンが分解されてできた黄色い色素「ビリルビン」とコレステロールから作られた「胆汁酸」の成分を含む「胆汁」というものを作ります。
胆汁は食物中の脂肪を乳化して細かい粒として、脂肪の消化吸収に重要な役割を果たします。
漢方医学では「肝は血を蔵す」といい、肝臓は血液の貯蔵庫であり、血液の浄化装置と考えます。「夜眠っている間に血液は肝臓に回収されてごみを掃除される。 そして朝目覚めると、きれいになった血液が全身に送り出される。」と考えています。肝臓が弱ると血液が汚れてしまい、血液の汚れは、その貯蔵庫である肝臓に悪い影響を及ぼします。
洋の東西を問わず、肝臓を元気に保つ事が体の健康を保つ秘訣ともいえます。
肝臓を元気にしたい方は、ご相談下さい。
年末年始、肝臓を大切にしましょう!!
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新型インフルエンザ新規患者、100万人突破
漢方薬局けんこう屋 (兵庫県神戸市中央区)
新型インフルエンザ(H1N1)が、拡大しています。
夏から秋にかけては、ペースもゆっくりでした。 しかし11月になり気温が低下して、患者が増えています。 また、インフルエンザ以外のカゼも増えています。 今回の新型インフルエンザは、感染者、入院患者は 10代以下が多く、 入院患者の半数弱は基礎疾患 (喘息、糖尿病、腎機能障害、慢性心疾患、等)があるそうです。 冷静に対応したいですね。 まずは、感染予防が第一。 1. 手洗い、うがい。 2. 人混みへの外出を避ける。 3. マスクの着用。 安易な解熱剤の服用は止めましょう。 熱は体がウィルスと戦っている証拠です。 発熱はウィルスの繁殖を抑え、抗体を作る免疫を高めるためです。 安静と漢方で免疫力を助け、保温と漢方で発汗を助ける事が ポイントです。 流行拡大すると、流通機能の低下や買占めなどにより食料品や 日用品、感染予防用品の不足も予想されます。 一方、感染を防ぐために外出を伴う買い物を控えることも 大切です。 インフルエンザ流行のピーク時に対応するために、食料品・ 日用品・医療品の2週間程を事前に購入しておくことが勧め られています。 --------------------------------------------------- 新型インフルエンザに関する詳しい情報サイトです。 ●厚生労働省・新型インフルエンザ関連対策情報 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html ![]() ●国立感染症研究所・感染症情報センター http://idsc.nih.go.jp/index-j.html ![]() ●都道府県による新型インフルエンザ相談窓口一覧 http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090430-02.html ![]() |
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更新日: 2009/11/06 |
天高く、馬肥ゆる秋となりました。
秋になり食卓には、美味しい食材があふれています。 サンマ、鮭、新米、さつまいも、里芋、栗、柿、ぶどうなど魚、野菜、果物など 色々ありますね。糖質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素に加えて、 忘れていけないのは、菌類(キノコ)てす。 現代栄養学でも、最近とても注目されている食材です。 味覚の王者松茸、しめじ、椎茸、なめ茸、えのき茸、舞茸など色々なキノコがあります。 このキノコ類の薬能は中国三千年の医療の中でも、重要視されてきました。 例えば、松の根に寄生する、茯苓(ぶくりょう)・・・利尿や抗腫瘍に。 ブナの木に寄生する、猪苓(ちょれい)・・・泌尿器の消炎や抗腫瘍に。 霊芝(れいし)・・・抗老化作用、抗腫瘍に。 冬虫夏草(とうちゅうかそう)・・・強壮剤、抗腫瘍に。 漢方医学の中でも、なくてはならないキノコです。最近の研究では、キノコには多糖体(たとうたい)といってブドウ糖のような糖がいっぱい鎖のように繋がった形のものが含まれている事が分かっています。 この多糖体が、消化管の特に腸管を刺激して免疫力を活性化することが 分かっています。自然界から与えられた、驚くほどの薬効を持つキノコを積極的に食べましょう。お鍋、パスタなど色々な料理に使いたい食材ですね。 |
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更新日: 2009/10/14 |
医聖 華岡青洲先生の里
漢方薬局けんこう屋 (兵庫県神戸市中央区)
シルバーウィーク秋晴れの日に和歌山県紀の川市 名手(なて)
医聖の人「華岡青洲先生」の生誕の地を訪れました。 有吉佐和子の「華岡青洲の妻」でご存知の方も多いと思いますが、ご存知ない方の為に少し書かせてもらいます。 ![]() 華岡先生は、世界で始めて全身麻酔薬を使用して乳がん手術を行なった医者です。 猛毒の朝鮮朝顔(曼陀羅華:まんだらげ)、トリカブトなどを独自に配合して通仙散という薬を作りました。 ![]() その薬の薬効を調べるために、犬、猫などの動物実験を繰り返し、自分の母と妻に人体実験も行いました。 不幸にも妻、加恵さんは薬の副作用により失明しましたが、薬の有効量と中毒量が判明し多くの患者を救う事ができました。 華岡流の外科技術は遠く海外にも知れ渡り、国際外科学会に認められアメリカ・シカゴの「栄誉会館」にもその名が記されています。 因みに私の恩師、山本巖先生の4代前の師は岡山の難波抱節先生(岡山の御典医)です。 その方の師匠が華岡青洲先生の弟で、大阪中の島で華岡塾(外科)を開いていた華岡鹿城先生です。 時代が流れても遠く繋がりがあると思うと、大変感慨深い訪問になりました。 ![]() 現在、華岡流の漢方で使用されている処方は、アトピーなど皮膚病によく使用されている十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)。やけど、湿疹、傷薬として有名な紫雲膏(しうんこう)があります。 山々に囲まれ、紀ノ川が流れ、素晴しい土地で世界に先駆けた医療が行なわれた事、活物究理(*)の精神の素晴しさに感動して帰路に付きました。 (*)活物究理とは、華岡青洲先生が好んで揮毫した言葉で,「自然界に存在する万物を注意深く観察し,それらから得られる情報を活かし真理を究明する」との意味を持ちます。 |
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更新日: 2009/09/25 |
朝晩は涼しくなり、夏の疲れが出てくる季節になりました。
夏に冷たいものを飲み過ぎ、食べ過ぎたりした方、クーラーや扇風機で体を冷やし過ぎた方は、慢性的な疲労が出てくる頃です。 胃腸は冷え切り、肝臓も疲れている状態です。 まずは、高タンパク質(鶏肉、タマゴ、白身の魚、豆腐)の消化の良い食品と温かい食事を取ることです。ビタミン・ミネラル豊富な野菜も一緒に食べられる鍋料理なども良いですね。 肝臓は血液を温め、体内の老廃物の約8割を代謝処理してくれる大切な臓器です。働きを高めて、体温を上げる事が大切です。肝臓の重要な免疫細胞クッパー細胞を活性化し、免疫力の低下を防ぎましょう。 この大切な働きを助け、高めてくれる漢方薬があります。 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。 疲労により、体力が一時的に落ちた時に服用すると回復がとても早いです。市販されているカフェインやブドウ糖の入ったドリンク製剤よりも早くよく効きます。 また、胃腸が冷えている方、下痢や胸の痞えがある方には人参湯(にんじんとう)があります。この夏バテの時期は補中益気湯と人参湯を併用されると、とても体調が良くなります。 体の基礎を作っているたんぱく質の原料である天然アミノ酸補給には、日水製薬のコンクレバンがお勧めです。 コンクレバンは、天然のアミノ酸とビタミンB群が配合されているので、疲れた肝臓に働き、体温を上げ、お子様からお年寄りまで大変喜ばれている栄養補給剤です。 毎日、体の基礎づくりにお役立て下さい。 ●補中益気湯(ほちゅうえっきとう) ・・・小太郎漢方製薬ホエキン錠180錠4830円
●人参湯(にんじんとう)・・・小太郎漢方製薬ニンジーナ錠180錠4830円
●コンクレバン・・・日水製薬 500cc1本 3045円 3本8190円
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更新日: 2009/09/09 |